「森を緑でもっと涼しく」  フォレストアドベンチャーの緑化プロジェクト始動 

株式会社フォレストアドベンチャー

公開日:2025/6/23

植物の力で暑さを和らげる、森から始まる気候対策

株式会社フォレストアドベンチャー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田桑 正樹)は、近年の記録的な猛暑が常態化する中、長期的かつ持続可能な暑さ対策として「森を緑でもっと涼しく」する緑化施策を本格的に推進し、自然の力を活かした暑さ対策を進めていきます。 本取り組みでは、パーク内に蒸散効果の高い植物や、木陰をつくる植物などを積極的に植栽・活用することで、自然の力で園内の気温上昇を緩和し、来園者がより快適に過ごせる環境づくりを目指しています。

自然の涼しさを取り戻す ~植物の「蒸散効果」に注目

植物は、根から吸い上げた水分を葉の表面から水蒸気として放出する「蒸散」という働きを持っています。
この過程で周囲の熱を奪い、空気の温度を下げる作用があり、これが「蒸散効果」と呼ばれています。
この効果によって生まれる冷却作用は、都市部で注目される“緑の気化冷却”とも似た仕組みであり、特に樹木やつる植物など葉面積の大きい植物ほど、より高い蒸散効果が期待できます。

フォレストアドベンチャーでは、この自然のメカニズムに着目し、蒸散効果が高い植物をパーク内に積極的に植栽していきます。
また、木陰をつくる植物や、つる性植物を活用し、パーク内に自然のシェードを生み出す取り組みも行っていきます。
この取り組みを通して、訪れるすべての方が“森の涼しさ”を体感できるような快適で持続可能な空間を目指しています。



蒸散がもたらす森へのポジティブな影響

蒸散は涼しさを生むだけでなく、以下のような森の健全性を保つ重要な役割を果たします。


・気温の抑制  日中の高温が和らぐことで、昆虫や小動物の生息環境が安定し、  パーク利用者の安全・快適性も向上します。  
・湿度の調整  森の空気に適度な湿度を与え、乾燥による植物のストレスを軽減。  火災リスクの低下にもつながります。  
・大気浄化作用との相乗効果  蒸散と同時に光合成も活発になり、二酸化炭素を吸収し酸素を放出する働きが高まります。  森全体が“呼吸をしている”ような環境が整います。  
・水循環への貢献  蒸散によって空気中の湿度が高まることで、  局地的な気候の安定に寄与することが期待されています。


緑化施策の事例

各パークでは、その土地に自生する植物を活かした施策も実施しています。
 
<地域の植生を活かしたローカルな緑化>
 
フォレストアドベンチャー・フジでは、自生しているフジのツルを移植し、「緑のトンネル」や「緑の屋根」を整備。
木陰の通路として利用することで、日中の暑さを和らげます。

また、昨年近隣のサッカー場より廃棄予定の芝を移植・整備。芝は細かい葉が密集して地面を広く覆うため、葉から水分を蒸発させることでまわりの熱をやわらげ、涼しさを生み出します。

地域の生態系に配慮し、地元の植生を尊重しながら行うこのアプローチは、まさに「自然共生型」という当社の理念に基づいたものです。



▶ フォレストアドベンチャー・フジ
〒401-0301 山梨県南都留郡富士河口湖町船津6662-1
https://foret-aventure.jp/park/fa-fuji/



<タネから育てる、小さな緑化>
 
フォレストアドベンチャー・久山ではグランドカバーとして効果のある種を植え、緑化だけでなく、豪雨後の雨水被害を最小化出来る保水力ある地表にする為の取組みとしても進めています。


▶フォレストアドベンチャー・久山

〒811-2502 福岡県糟屋郡久山町大字山田字塚﨑1226-1

https://foret-aventure.jp/park/fa-hisayama/



【フォレストアドベンチャーについて】
 
フォレストアドベンチャーは、森を森のまま自然を最大限活用しているフランス生まれの「自然共生型アウトドアパーク」です。「森で楽しく遊ぶことが森の課題を解決する」というコンセプトを持つフランスのアルタス社と業務提携を結び、2006 年に富士山麓に日本初のフォレストアドベンチャー「フォレストアドベンチャー・フジ」をオープンしました。現在は全国40 か所以上でその土地の森に合わせた個性豊かなパークを展開しています。(2025年4月現在45 か所)

▶公式サイト: https://foret-aventure.jp/
▶ブランドムービー: https://youtu.be/ZkZd6uiUwo8?si=mBOcSGtPaUBiX8a4