DoubleVerify、2025年のストリーミング業界の現状に関するグローバルインサイトレポートを発表
DoubleVerify Japan株式会社
公開日:2025/7/2
透明性不足とメディアの無駄遣いが懸念される中、CTV広告の成長が新たなデータで明らかに
東京 – 2025年6月27日-メディア品質の検証、広告パフォーマンスの最適化、キャンペーン成果の証明を可能にする大手ソフトウェアプラットフォームであるDoubleVerify(本社:ニューヨーク、CEO:Mark Zagorski、以下「DV」)(NYSE: DV)は、本日、2025年のストリーミングTV広告の現状を詳細に分析した最新レポート「DV Global Insights: Trends in the Modern Streaming Landscape(日本語翻訳版)」を発表しました。
DVの独自測定データと22,000人の視聴者を対象としたグローバル消費者調査を基に、本レポートでは、急速に成長するコネクテッドTV(CTV)エコシステムにおいて、消費者行動や広告パフォーマンスがどのように変化してきているかを分析しています。
2024年、DVが測定したCTVインプレッション量は前年比で66%増加し、広告主にとってますます重要なメディアであることを示しています。一方で、本調査は業界が直面する重大な課題も明らかにしています。アプリの透明性の欠如、持続的なビューアビリティに関する盲点、高度な不正トラフィック(SIVT)、特にボットによる詐欺などが挙げられます。
DoubleVerifyのCEOであるMark Zagorskiは次のように述べています。
「CTVは、ブランディングとパフォーマンスの両面で巨大な成長ポテンシャルを秘めた、デジタルビデオ戦略の中心的な存在となりました。しかし、依然として発展途上のメディアであることから、本レポートでは、その進化の過程に内在する現実的な課題を浮明らかにしています。透明性の欠如、不正行為の増加、業界における運用基準の欠如は、メディアの無駄遣いを助長し、深刻な問題となりつつあります。これらの課題は、技術革新と業界全体の連携によって、すべての広告主にとって価値ある形で解決することが可能です」
DVのストリーミングに関する報告書の主要な調査結果は以下の通りです:
・CTV広告のインプレッション数は前年比66%増加し、オランダ、インドネシア、シンガポールなどの市場で特に強い成長を示しました。・2024年におけるCTVインプレッションのうち、十分にアプリの透明性が確保されていたのはわずか50%にとどまることが判明し、マーケターにとって重大な盲点となっています。
・テレビ画面がオフになっているにも関わらず、広告が再生され続ける「TVオフ」問題は依然として広範な課題です。適切な対策が講じられない場合、CTVにおけるこの問題を含むメディア品質の欠如は、広告主に対し10億インプレッションあたり$700,000(約1億円超)の無駄なコストが発生しています。
・ボット詐欺はCTV詐欺の65%を占める –約 400万台の感染したデバイスが毎日偽のトラフィックを生成し、広告主に毎月数百万ドルの無駄なコストを発生させています。
本レポートでは、消費者の嗜好がストリーミング広告体験にどのような影響を与えているかについても分析しています。DVの調査によると、現在41%の消費者が有料サブスクリプションよりも広告付き動画を選択しており、長尺コンテンツ(テレビ番組やポッドキャストなど)は、短尺コンテンツよりもブランド構築に適した環境を提供しています。
また、視聴者の64%が「コンテンツのジャンルが広告やブランドへの認知に影響を及ぼす」と回答しており、コンテキストに合わせた広告の重要性が再確認されています。
さらに、レポートの後半では、約2,000人のマーケターを対象としたグローバル調査の結果を通じて、こうした課題に対し、広告主がストリーミング戦略をどのように適応させているかが明らかにされています。このマーケター調査では、CTV広告支出の動向、成長の障壁、透明性、測定可能性、ブランド適合性に対する需要の高まりに焦点を当てています。
マーケター調査の主要なデータポイント:
・68%のマーケターが、CTV広告の高コストを正当化するために「透明性」が必要だと回答。広告がどこで配信されているかについて、より良い可視化を求める声が強まっています。
・63%のマーケターが、CTV広告が実際の視聴者に届いているかどうかを判断するのが困難だと回答し、これは「TVオフ」問題や一貫性のないビューアビリティ基準といった継続的な問題によって、懸念がさらに深まっています。
・これらの課題が存在するにも関わらず、過去1年間でCTV広告費を増加させたマーケターは54%に上り、さらにCTV広告を未実施の広告主の66%が、今後12ヶ月以内にCTVへの投資を開始する計画を示しています。これは、CTV広告に対する測定精度への期待と、早急な対応が求められているという業界の認識を示しています。
業界が2025年のアップフロントおよびニューフロントシーズンに突入する中、DVは測定、フラウド対策、革新的なアテンション指標への投資を継続し、広告主がメディア購入のインパクトを最大化できるよう支援していきます。
DoubleVerifyの詳細については、http://www.doubleverify.com/japanをご覧ください。
▼DoubleVerifyについて
DoubleVerify(「DV」)(NYSE: DV)は、業界をリードするメディア効果測定プラットフォームであり、AIを活用してグローバルブランドに優れたデジタル広告の成果をもたらします。メディアの効率性とパフォーマンスを向上させることで、DVはデジタル広告を取り巻くエコシステムを強化し、デジタルメディアの売り手と買い手の間における公正な価値交換を維持します。
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