チェン・チンヤオ展「戦場の女」
合同会社eitoeiko
公開日:2025/7/3
チェン・チンヤオ(陳擎耀)
戦場の女
2025.7.19-8.23
日頃よりご愛顧いただき深く感謝いたします。eitoeikoではチェン・チンヤオによる弊廊初の個展「戦場の女」を開催します。1976年台湾に生まれたチェン・チンヤオ(陳擎耀)は、笑いやユーモアを交えながら、時代と流行、社会制度に言及する作品を制作しています。本展では日本統治時代の台湾に生まれた女性画家、チェン・ジン(陳進 1907-1998)の作品を引用し、日本・中国・台湾という国の現在地を示します。陳進が1945年に描いた『眺望』では、地下防空壕の出入口から上空を望む女性の姿が描かれています。同作品をふまえて、チェン・チンヤオはそこに現在の社会状況を映し出します。またチェン・ジンを引用した3点の映像作品と絵画に加え、他の2名の台湾の作家による絵画の引用から発展し、視覚的な翻訳を加えた新作を発表します。チェン・チンヤオの作品はそう遠くない過去の美術史を掘り起こし、現在の安全な日常生活は政治や外交といったものと切り離すことができないことを改めて思い起こさせます。
会期中には、田川市美術館にて個展「開戦84年 戦争と美術」(7月12日~8月31日)が開催されます。本展とあわせてご高覧ください。
チェン・チンヤオ(陳擎耀)
1976年台北生まれ。2006年国立台北芸術大学大学院修了。台湾新進芸術家賞、台北芸術賞最優秀賞受賞。2009年ACCの助成を受けNYに滞在。近年の参加展に戦争と美術(田川市美術館 2025)、Ilha Formosa(Soka Art 台南 2024)、VOC, Sea Monsters, Artillery Fire, and Them: 400 Years of Fort Zeelandia(台南市美術館 2024)、戦場の女(個展 双方画廊 台北 2022)Hantoo 2021: Every Cloud Has A Silver Lining(屏東美術館 2021)ほか多数。