昭和モダン香水吹が蘇る──戦前からの2万本の香水ボトルから選び抜いた“一点物”をお届けします
株式会社TASK LAB.
公開日:2025/7/8
2025年7月7日(月)、香りの器を専門に扱うオンラインストア「香水吹商店 よすが通り本店」がオープンしました。廃業した香水メーカーや古い商店の倉庫に眠っていた約2万本の戦前〜昭和初期の香水ボトルの中から、時代の意匠と機能美を兼ね備えた選りすぐりのアトマイザーたちを、一点ずつ丁寧にメンテナンスし、迎えの儀式のような梱包でお届けします。 ※複数点存在する、希少ボトルもあります。
消えゆく霧の器に、再び光を。
「香水吹商店 よすが通り本店」は、“香りのないはずだった器たち”がふたたび息を吹き返す場所。
昭和のはじめ、戦前、戦後――あるものはライターに擬態し、あるものは手のひらで眠っていた香水吹(アトマイザー)たち。
私たちはそれを「かけら」と呼びます。誰かの記憶、誰かの願い、誰かの明日へと、まだ続いていける、美しい欠片たち。
そして、それを迎え入れるあなたの手の中に「器」としてお届けします。この店は、香りを“つける”ためだけでなく、“迎え入れる”ことから始まる体験を届ける商店です。
展示用と実用型、2つの香水吹
香水吹商店で取り扱う香水吹(アトマイザー)は、大きく2種類に分かれます:
・展示用香水吹: 古い時代の意匠や素材の美しさを、そのままの姿でお楽しみいただけるアトマイザーです。香りは入っておらず、使用はお勧めできませんが、昭和モダンの工芸品としての魅力が凝縮された一点物です。・実用型香水吹: 古い部品を分解・清掃・調整し、現代でも香水を吹きかけられるように再構築した製品です。部品の相性や構造を一つずつ確認し、再組立てのうえ、噴霧の可否まで確認してからお届けします。部品が現存しない場合は、図面起こしからリバースエンジニアリングを行い、使用可能な状態へと蘇らせています。
いずれも反物から仕立てた綿布で丁寧に包み、迎え入れる瞬間が小さな祈りとなるような体験を添えてお届けします。
代表的な取り扱い品:
・Marcel Franck "Charmante"(フランス 1920年代)・雫型のアール・デコアトマイザー。
・鋼ピストン+内筒ガラス仕様、ギヨシェ彫+蔦のフィリグリー装飾。
・ZIPPO型ライター式アトマイザー(日本製 1950〜60年代)
・ミッドセンチュリー期に製造された擬態型アトマイザー。
・真鍮+厚メッキ製のジッポー型本体に、ボタンを押すと極細ノズルから一滴が霧化。
・火を使えない環境でも「香水を点ける」という所作に火花のような美意識を込めた道具です。
・無銘の戦前型香水吹ボトル(推定昭和初期)
・蔵出しされた古ガラスに当時の部品、または現代の霧吹き機構を取り付けたアトマイザー。
「迎える」体験を大切にした包装
香水吹商店では、浴衣の反物から仕立てた綿布で、一点一点を丁寧に包みます。
それは「迎える」ための儀式のような時間。
お迎えの箱を開けるその瞬間が、小さな祈りの形になるよう設計されています。
よすがという名に込めた祈り
「よすが」とは、寄る辺。手がかり、縁(えにし)。
あなたが何かを迎えたいと願ったとき、
それがどんなに小さなかけらであっても、
ここで出会えるように――
この店は、ひとつの祈りの形です。
オープン日:2025年7月7日(月)七夕
・サイト名:「香水吹商店 よすが通り本店」・URL:https://kousuifukishoten.stores.jp/
・運営:株式会社TASK LAB.(代表取締役社長:池谷 孝)