焼鳥の部位が正確に伝わるメニュー翻訳サービス 「Selections」β版 7/10リリース
デザインエッグ株式会社
更新日:2025/7/10
個人経営店のこだわりと文化を5言語で表示
デザインエッグ株式会社(大阪府東大阪市、代表取締役:佐田 幸宏)は、7月10日、個人経営の飲食店に向けたメニュー翻訳サービス「Selections(セレクションズ)β版」をリリースします。
2025年3月5日の日本食糧新聞によると、2024年の訪日外客数は3,687万人で過去最高を記録し、国内の飲食店販売額に占める訪日外国人向けの割合は7%を突破しました。国土交通省の「訪日外国人の消費動向 2024年次報告書」によると、訪日外国人の平均滞在日数は9.0泊、1人あたりの旅行支出は22.7万円、うち飲食費は4.9万円です。
私たちは、訪日外国人は約27回の食事機会があると試算しました。彼らは、寿司や焼き鳥など、SNSで収集した日本の食事を楽しみにしており、コンビニ商品のおいしさや、大企業の手がける店舗の安定感にも感動しつつ、個人経営の穴場的な飲食店にも魅力を感じています。
いっぽう、個人経営の飲食店は、言語の壁により、来店客とじゅうぶんなコミュニケーションが取れず苦慮する様子が見受けられます。
例えば、焼鳥には「もも」「こころ」「砂ずり」「背肝」「皮」など、さまざまな部位があり、食感も焼き方も部位によって異なります。けれど、多くの訪日外国人にとって、焼鳥=チキンなのです。この溝を埋め切れず、「生焼けだった」など、満足に至らないケースも多くあるようです。
大阪で15年間Webサービスの開発を続けているデザインエッグ代表の佐田は、なじみの店で聞いた話から、かつての自分の経験を思い出しました。ヨーロッパ旅行中、レストランでメニューが読めなくて苦労したこと。もちろん、googleレンズなどの翻訳ツールを使うのですが、料理名を見ても魚か肉かさえわかりません。これが、Selections開発のきっかけです。
Selectionsは、予算の少ない個人経営の飲食店に向けたサービスです。メニュー表の写真を撮って送信すると、やがて自動で文字起こしが完了し、スマホで閲覧できる5言語のメニュー表とQRコードが完成します。
小規模店での訪日外国人とのコミュニケーションは、現実的には難しく、言語だけでは表現し切れない文化の壁もあります。例えば、「なぜ焼き鳥は串から外して食べない方がいいのでしょうか?」。那覇市の焼鳥店「鳥輝」の西氏は「鶏の旨みがこぼれ落ちてしまうから、串から直接食べて欲しい」と話します。このように、きちんと背景を伝えることで、来店客は満足な体験を得ることができ、店主も自信を得ることができるのです。Selectionsは、双方に喜びをもたらすサービスです。
「Selections」β版は、どの飲食店も無料で利用できるサービスです。メールアドレスでログインしてメニュー表の写真を登録するだけで、AIが文字認識や翻訳を行い多言語対応メニューが完成します。
日本が誇る外食文化、こだわりのあるおいしい飲食店で働く方々に矜持を!訪日外国人の27回の食事に驚きと喜びを!デザインエッグは日本の飲食文化伝承に寄与してまいります。
「Selections」β版URL: https://selections.jp/
「Selections」対応言語:英語、中国語、スペイン語、タイ語、韓国語
「Selections」使用料:無料
「Selections」対応の飲食ジャンル:寿司、焼肉、焼鳥、ラーメン、居酒屋、和食、洋食など、あらゆるジャンルの飲食店に対応します