11月13日(木)14日(金)能登・輪島市の仮設校舎で「得意」を仕事にする出前授業を開催

アスト株式会社

公開日:2025/9/25

~企業の視点で届ける“好き”が広げる未来 復興の街に笑顔と希望を~

家庭紙卸商社アスト株式会社(大阪市)の要芳と申します。令和6年能登半島地震から1年9か月、今も仮設校舎で学ぶ輪島市の小学生に向けて、未来への一歩を考える“出前授業”を開催いたします。授業ではこどもたちが自分の好きなことや得意なことを考え、仕事の選択肢や生き方の多様性を、企業の視点から伝える取り組みです。

■ 石川県・輪島市民の想いと現状

報道が減り、関心が薄れてしまった今こそ、「能登のことを忘れないで」という声に応えたい。このプロジェクトは、そんな想いから生まれました。輪島市では、6つの小学校が1つの仮設校舎に集まり、こどもたちが懸命に学んでいます。今もなお仮設住宅に住む人や被災によって市外へ移る家庭も少なくありません。私の姉は輪島市で小学校教諭をしていますが、こどもたちも生活環境の変化に戸惑い、仮設住宅での暮らしにストレスをかかえていると聞いています。現場の声を聞くたびに「私たちにできることは何か」と考えました。そこで、これまで私たちが取り組んできたこども支援や女性支援に繋げる社会貢献活動「家庭紙から生まれる支援の輪プロジェクト」を輪島でも展開できないかと動き出しました。

■ 自分の得意を見つけて、将来の夢を膨らませる学びの授業を開催

授業ではこどもたちが自分の「好き」や「得意」と向き合い、なぜ好きなのか、他の得意なこととどう組み合わせられるのかをカードを使って考えます。最後に全員の前でどう考えたのかを発表する時間を設け、発表後には企業目線でのアドバイスを行い、こどもたちが新しい考えや仕事のイメージを広げられるようにします。

【日時】

≪1日目≫2025年11月13日(木) 13:30~14:20

≪2日目≫2025年11月14日(金) 13:30~15:20

【場所】石川県輪島市河井町18部1番地2 輪島市6小学校 多目的ルーム  

【対象】6年生児童 67名  

【内容】

≪1日目≫

①自分自身を見つめなおし「好き」や「得意」を考える個人ワーク

②他者から見えている自分の強みを知るグループワーク

≪2日目≫

③得意や強味をどのように生かせるのか、

 どのような職業へ繋げられるのかを考える。

 ※27枚の特徴カード、54枚の職業カードを使用します。

④発表と企業からのフィードバック



こどもたちが個別に作成したワークシートは大阪本社へ持ち帰り、後日各個人に向けたフィードバックを記入してこどもたちへ届けます。こどもたちが自分自身で考えた自分が得意なこと、クラスメイトからの強みのアドバイス、そして弊社からの職業への繋げ方のフィードバックコメントを通して、少しでも視野を広げることに繋がれば嬉しく思います。







■ 出前授業では「古着deワクチン」を通してSDGsを考えるきっかけ作りも実施

出前授業では日頃弊社が取り組んでいる「古着deワクチン」もあわせて実施します。

日本では年間約70万トンの洋服が家庭から手放され、そのうち46万トンがゴミとして焼却・埋め立て処分されています(環境省データ)。洋服の供給量が増え、購入時の選択肢が増えたことで、消費者は新しいものを購入し、その結果クローゼットには使わなくなった、いずれゴミとして処分される洋服が沢山眠っている現状があります。

古着deワクチンは回収した古着をカンボジアの直営センターに輸出して販売、売れた衣類1点につき1人分、専用の回収キットを購入することで、袋のサイズにもよりますが5~20人分のワクチンがラオス政府保健省に寄付され、そこから開発途上国のこども達へと送られます。また直営センターに届いた古着は、選別後、世界中の発展途上国へ再輸出される仕組みです。

こどもたちが気軽にSDGsに参加することができる機会を今回の出前授業でもつくり、SDGsについて考えるきっかけになればと願っています。



「家庭紙から生まれる支援の輪プロジェクト」を通してこどもたちに伝えたいこと

私たちは2024年度から、「家庭紙から生まれる支援の輪プロジェクト」の一環として、親子向けの無料こども支援イベントを開催しています。活動を続ける中で、輪島市の厳しい現状を姉から聞き、これまでの取り組みを能登でも生かせないかと考えるようになりました。また、私は以前経理として9年間勤務する中で、家庭紙から生まれる支援の輪プロジェクトに関わったことをきっかけに、自分がデザインを得意とすることに気付き、今ではポスターやホームページの制作にも携わっています。絵を描くことが好きという自分の強みが仕事の幅を広げた経験をこどもたちにも伝え、能登の未来を担うこどもたちが、自分の“好き”を活かして、多くの可能性に出会えるよう願っています。

この取り組みを通して、復興に向け日々頑張っているこどもたちが、少しでも将来への希望をもち、明るく前向きな気持ちになるための一歩となればと思っています。多くの方にこの活動を知っていただき、私たちが目指す「誰ひとり取り残されない未来」の実現に一歩ずつ近づき、様々な支援の輪が広がることを目指しています。









⇩アストCSR活動公式Instagram



⇩アスト公式HP