加藤ローサの「離婚同居」にみる、令和妻たちの「苦悩の先」

レゾンデートル株式会社

公開日:2025/9/17

Healmate magazine の新記事紹介です。



女優の加藤ローサさん40)が公表した「離婚同居」という選択に、既婚女性から多くの反響が寄せられています。

ではこの話題、具体的にどんな点に注目すべきで、一体なにが世の妻たちの心を掴むのでしょうか?

今回は令和妻が結婚生活や夫に対して抱えるモヤモヤを見つめ直し、現状を打開する「その先の選択肢」について考察します。



「俺様夫」との結婚生活の終わり

離婚届を出して「妻」の役割を卒業する。「妻」から降りる。

妻として母として14年間家族に尽くしてきた加藤さんが選んだのは、「夫」との結婚生活にピリオドを打つことでした。



「互いの関係を変化させる」ための離婚同居

8月17日放送の『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)に出演した加藤さんは、サッカー元日本代表の松井大輔さん(44)との離婚を報告し、現在も同居していることを告白しました。

離婚を公表した番組内で、加藤さんは「力が抜けた。そもそも妻じゃない、頑張らなくていい」と晴れやかな表情で心境の変化を語っています。



加藤さんいわく、元夫の松井さんはいわゆる“俺様タイプ”の夫。

「『俺たちの世話をするのは当然でしょ』みたいな序列がある」「彼が行きたいところにしか行けない」など、家事育児に非協力的で自分本位、昭和な亭主関白ともいえる元夫への不満を、これまでも加藤さんはインタビューなどを通して吐露していました。



「10年かけて夫の俺様部分を削った」と話す彼女ですが、最終的に、夫婦関係を解消すべく「離婚」という選択をしたのが今回の報道です。

“これ以上「夫」の変化は期待できない” “だから、もう「妻」をやめよう”──

長年にわたる夫との温度差や、我慢や諦め、孤独感──。そんな苦悩の数々を経て、加藤さんは葛藤の末、子どもにとって負担の少ない「離婚はするけど、同居を続ける」という決断をしたのでしょう。



既婚女性から殺到する同情と共感

離婚報道後、加藤さんの決断や苦悩に対する世間の反響は大きいものでした。

とりわけ話題を呼んでいるのが、結婚10周年にプレゼントされた記念指輪のエピソードです。



SNSに投稿された写真には、“子育て真っただ中”の彼女のニーズには合わない、大振りでギラギラした指輪をはめた加藤さんの姿が。

一見「のろけ話?」とも思える投稿ですが、夫から贈られたと書かれた投稿には、「普段使いできるものがよかったって言ったけど、理解されなかった」という旨の文章が添えられています。



“なるほどこれは、手のかかる子どもの世話をする妻の気持ちが全く分かっていない”──。

家庭に入った経験のある女性なら、少なからず贈り主である元夫の“押しつけがましさ”をこう冷笑したはずです。



今回の加藤さんの「離婚」、そしてそこに至るまでの数々のエピソードは、幅広い世代の現役妻にとっても“あるある”といえるもの。

初めての育児出産を海外で迎え、不安や孤独を一人で抱え続けていた加藤さんの体験に、あらためて“見えない苦しみ”を感じて共鳴した人も多いでしょう。

「見た目も家庭も完璧に見える女性でも、自分と同じように苦しんでいた」という驚きと共感、そして「よくぞ夫に言い切った」との称賛の念が一気に表出したのが、今回の加藤ローサさんの報道だといえます。



これ以上「一方的な我慢」を強いられたくない

加藤さんはあるインタビューで「結婚生活は修行」と話しています。

26歳で結婚し、40歳というタイミングで離婚を選んだ彼女には、どのような思いがあったのでしょうか。



夫婦から、対等な「父と母」の関係に

「良い妻でいなきゃと思っちゃって」

番組での離婚報告の際、加藤さんはこう話しました。「籍が入っていると入ってないのでは、私の気持ちが結構変わって」という発言からは、今は「良い妻」というプレッシャーから解放され、どこか安堵感がにじむ様子も窺えます。



仕事柄、海外を転々とする夫に寄り添い続け、家族ファーストで身を粉にして尽くしてきた彼女。

しかし、理解があるとは言えない夫との結婚生活、異国の地での過酷なワンオペ、仕事を減らして家庭を守ることに徹してきた加藤さんには、積み重なる我慢があったはずです。



「彼は自分の好きなことだけを追いかけてるタイプ」であり「変わらない」――。

明るい表情でこう説明する裏には、人知れず妻として抱えてきた苦悩や乗り越えてきた試練のようなものが見て取れます。



“いつの時代も、グッと堪えて我慢して家庭を支えるのは妻の方”――というのは、多くの妻に共通する思いかもしれません。

しかし、加藤さんは離婚をして夫婦を解消することで、「夫と妻」の関係から一線を引きました。

そして、あくまで対等な、子どもにとっての「父と母」という立場に自身を置き直すことで、“一方的な我慢”と決別する方法を私たちに示してくれたのです。



妻or夫の片方が我慢すべきではない

加藤さんの夫のケースのように、家事や育児などを“当たり前”に享受する夫は、まだまだ多いのではないでしょうか。

「俺について来い」と言うと頼もしい存在のようにも見えますが、その陰では「妻が子育てをしてくれれば、自分は心置きなく仕事ができる」「俺は働いていればいいんだ」という思いが透けて見えるのも事実でしょう。



基本的に夫婦とは、どちらかが一方的に我慢すべきものではないはずです。夫婦は法律上「お互いに助け合い、協力して生活することが必要である」とされています(民法752条)。

もちろん我慢をしているのは、“妻だけ”とは限りません。妻と夫はお互いに対等なのが本来の結婚のあり方で、もしそれが難しいなら加藤さんのように“離婚同居”をするのもよい選択といえるでしょう。



現代の結婚制度の理不尽さ

夫婦になることは、必ずしも“自分の幸せ”を保証してくれるものではない――。

ときに“呪縛”ともなる現代の結婚制度について、ここで一度おさらいしてみましょう。

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続きは Healmate magazineでお楽しみいただければと存じます。

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