ジャパニーズ・テクノ 回顧と現在地
横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール
公開日:2025/9/23
クラシックギターと電子音楽の邂逅
ススム・ヨコタ、レイ・ハラカミのエレクトリックな楽曲をアヤネ・シノがギターで奏でる。 ゲストにサワサキヨシヒロを迎え、アナログ・シンセの音色がホールを揺らす。
株式会社ミュージックマインは、2025年11月1日(土)に、横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール(3階 音楽ホール)にて、「ジャパニーズ・テクノ 回顧と現在地」(出演:アヤネ・シノ / サワサキヨシヒロ)を開催する。
■テーマ
90年代初頭、世界を同時多発的に大ブームとなったテクノ・ミュージック。ヨーロッパ、特にイギリス発のレーベルを中心にシーンを牽引する中、もう一つ、シンセサイザーや機材を製作し中心となった国である日本から、世界にファンを持つアーティストやDJが多数生み出された。あれから30年余り、今やパソコンで音楽を制作・編集するのが当たり前になった現在、そのレガシーを珠玉の作品としてあえてコンピュータから最も縁遠い楽器クラシックギターで再構築したアヤネ・シノの演奏を堪能してほしい。これによりテクノを古典として遺すと同時にジャパニーズ・テクノの後継者の最前線をアップデートしたい。
■演奏予定曲
Tobiume (Susumu Yokota)
joy (Rei Harakami)
他
※演奏曲は変更となる場合があります。
■詳細
日時:2025年11月1日(土)開演18:00(開場17:30)終演予定20:00
主催:株式会社ミュージックマイン
共催:横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール(指定管理者 神奈川共立・ハリマビステム共同事業体)
出演:志野文音(AYANE SHINO) / サワサキヨシヒロ(YOSHIHIRO SAWASAKI) ※公演後、サイン会あり
チケット:全席指定 4,000円 (2025年9月23日 14時~)
取扱い:
LINEチケット https://salviahall.icticket.jp/event/detail/78
サルビアホール窓口
※乳幼児入場不可
■問い合わせ
主催:ミュージックマイン 03-3499-4707 https://musicmine.asia
共催:横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール
(指定管理者 神奈川共立・ハリマビステム共同事業体 代表企業 株式会社神奈川共立) 045-511-5711 https://salvia.hall-info.jp
■出演者
AYANE SHINO (志野文音)
東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士号取得。大学在学中、学内成績優秀者 に贈られる安宅賞等を受賞。卒業時にアカンサス音楽賞を受賞し、音楽環境創造科 を首席で卒業。ギター、ピアノともに数々のコンクールでの入賞、国内外の交響楽 団との共演を重ねる。近年では、日本国内や海外のアニメーション・映画・TVCM の楽曲演奏、ロサンゼルスのラジオ番組のパーソナリティ等ジャンルを超えた幅広 い活動を行っている。2020年、中国レーベルからCDアルバム「東京羅曼史」を リリースし、アジア各国で発売中。9月には、ドイツで録音したストリングオーケ ストラとの共演によるスタジオ・ジブリのカバー曲が、全てのサブスクリプション にてワールドワイド配信開始。2021年、2025年にはエレクトロニック・サウン ドをギターで再構築した2枚のカバーアルバム「SAKURA」「Riverせせらぎ」が 世界発売。英紙“The Guardian”や“BBC Radio”にて紹介される。 現在、国立音楽大学非常勤講師、日本ジュニア・ギター教育協会副会長、日本・ス ペインギター協会理事。
サワサキヨシヒロ(YOSHIHIRO SAWASAKI)
1990年代から活動する日本を代表するテクノ・オリジネイター。 '94年ベルギーのAPOLLOより「MeditationYS」名義でシングルSlumber/Space Raceを発表後、数々のエレクトロニックミュージック作品をリリース。 '99年末、東京スカパラダイスオーケストラ、FPM田中知之氏らと「SPEED KING」を結成。武道館を含む全国ツアーを行う。2000年、岡田眞澄/曽我部恵一/ギターウルフのセイジといった面々がゲスト参加したアルバム「Dr.YS & THE COSMIC DRUNKARS」を発表。進歩的な姿勢で壮大な電子音を構築し、集大成と言うに相応しい作品へと仕上げた2019年、ワールドワイド・デビュー25周年記念として、1994年にリリースされた「PERFUMED GARDEN」(YS名義)、並びに1stアルバム「TRAVELLER'S LIGHT」(MUSHROOM NOW!名義)をリイシュー。人気ストリーミング放送”DOMMUNE”で特集番組を組まれるなど、益々活動的である。最新作は今年2022年、14年ぶりで温泉音楽ワークス「Naturally Gushing vol.2」をリリース!
■作曲家紹介
ススム・ヨコタ (Susumu Yokota)
90年代初頭から音楽活動を開始、1993年にドイツのテクノレーベル“Harthouse” から発表した『Frankfurt Tokyo Connection』が国内外で話題となり注目を集めると翌94年には日本人として初めてベルリンのラヴ・パレードに出演、レイヴ・カルチャー黎明期の日本においてシーンを牽 引するテクノ/ハウス/エレクトロニカのプロデューサーとして広く知られるようになる。90年代は主に“Sublime Records”、90年代末からは自身のレーベル“skintone”、さらにはロンドンの“Lo Recordings”などインディペンデント・レーベルを拠点に活動を続けていたが、2006年にはハリウッド映画『バベル』に楽曲を提供するなどメジャーなフィールドでも活躍している。 長らく続いていた闘病生活の末2015年に永眠、約22年間の活動中に35枚以上のア 30枚以上のシングルをリリース。没後もシーンの評価が揺らぐことはなく未発表音源のリリースやリイシューなどはコンスタントに行われ、2019年にはロンドンでメモリアル・イベントが開催されるなど今なお世界中のリスナーから愛されているアーティスト。
レイ・ハラカミ (Rei Harakami)
広島県生まれ、京都に居を構える電子音楽家。1996年にケンイシイの別名義のリミキ サーとしてデビュー、98年に1stアルバム『unrest』をリリースした。テクノから ジャズ、ロックに至るまで、多様な音楽的要素を内包したサウンドはクラブ・シーンのみ ならず話題となり、コールドカットやJAZZANOVA、矢野顕子からくるりまで、様々な アーティストとの共演を果たす。以降も自身の作品、リミックスなど活発に活動、海外で も高い評価を得るクリエイターである。98年から2011年までに、サブライムレコード から、5枚のオリジナル・アルバムと3枚のミックス・アルバムをリリース。いずれも 内外で高い評価を得た。2011年7月27日、脳出血のため死去。享年40。