八丈島の名物おばあ「えいこば」初の著書発売が実現! 離島の民俗・伝承・暮らしをめぐるフィールドノート『八丈島の猫学 ~なぜ猫は人を化かさなくなったのか~』で、猫を通して人の営みが見えてくる!?

あだん堂

公開日:2025/9/3

あだん堂
民宿「ガーデン荘」を60年経営する名物女将「えいこば(福田栄子)」の初著作が完成。文化人類学者&日本語学者の解説や対訳、地図付き。貴重な「猫に化かされた話」の聞き取り調査で、えいこばが見たものとは?

 東京から南方へ約290kmの位置に存在する、東京都の伊豆諸島に属する八丈島。

「豊かな自然に囲まれたこの島は、古くから「猫」と不思議な縁を持ってきた……」

 と、著者である「えいこば」は語ります。
 そんな猫と島民の不思議な関係性を、島に暮らす人々に対し聞き取り調査をしながら著者の考察を交えて書き上げたのが本書『八丈島の猫学 ~なぜ猫は人を化かさなくなったのか~』です。



 噂話や民間で語られたきた「猫に化かされた」「猫にだまされた」話を中心に、24の事例を収録しています(八丈島・青ヶ島)。

 同じ土地で60年民宿を営んでいる「えいこば」ならではの聞き取り調査たち。
 本書はその調査成果と、調査成果に対する著者の独自考察をまとめた1冊となっています。

 単なる郷土誌でも観光案内でもない。
猫」を切り口に八丈島の民俗・歴史・文化・日常を浮かび上がらせる1冊です。

『八丈島の猫学~なぜ猫は人を化かさなくなったのか?~』表紙。イラストも「えいこば(福田栄子)」作


筆者の元原稿(一部)。ルーズリーフやノート紙、チラシの裏紙などに書かれた原稿たち。同一人物に対し何度か聞き取りを行った際、内容修正を繰り返している跡が見える


およそ100片の手書き原稿たち

まとまりごとに付箋でタイトルがついている原稿もある

慌てて書いたのか、裏紙で作られた袋の裏に描いたものも……



福田栄子(ふくだ・えいこ)。愛称、えいこば。
◆「えいこば」のプロフィール昭和14(1939)年4月19日東京都八丈島八丈町中之郷の藍ヶ江で生まれる。約60年間でのべ10万人が訪れたともいわれる中之郷の民宿「ガーデン荘」を経営する、八丈島を代表する名物女将。エネルギッシュな話術と、島の豊かな海の幸で握った島寿司で、宿泊客に元気と安らぎを提供している。近年、猫の奥ゆかしい世界に興味を持ち、猫は「可愛さ」だけでなく、「深くて怪異的な力を持っている二面性のある生き物である」という考えのもと、「猫にだまされた話を聞いたことがないか?」と聞き取り調査をしている。メディア出演多数。