「トイレから人生を前向きに」1日1ページ、わずか「30秒」で学ぶ! 分かりやすくて深い人生訓の数々

暮らし

公開日:2023/1/25

トイレでハッピーになる366の言葉
トイレでハッピーになる366の言葉』(ひきたよしあき:著、パントビスコ:イラスト/主婦の友社)

 トイレから人生を前向きに――。ユニークなメッセージを込めた書籍が、ビジネス書で多数のベストセラーを持つ著者・ひきたよしあきさんによる『トイレでハッピーになる366の言葉』(ひきたよしあき:著、パントビスコ:イラスト/主婦の友社)だ。

 タイトルの「366」が表すのは、うるう年を加味した1年の日数で、1ページ「30秒」で読める366編の人生訓を掲載している。

 人気クリエイター・パントビスコさんの描く可愛い犬のキャラクター「ぺろち」たちと共につむぐのは、「その日の出来事やその日に生まれた人の名言やエピソード、記念日やその時期に伝わる行事や習慣」など。著者の経験談も織り交ぜた人生訓は、私たちの背中を押してくれる。

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意外と忘れがち? 「見えるお金」と「見えないお金」の存在

 サブタイトルで「10代のきみにエールを!」と掲げる本書だが、その内容は大人の心にも刺さる。「お年玉」をきっかけに「見えないお金に注意!」と戒めてくれる1月8日のページにある人生訓は、その一例だ。

トイレでハッピーになる366の言葉 「1月8日」

 見えるお金とは「紙幣や硬貨」で、見えないお金とは「クレジットカードや交通カード、ネットで取り引きされるお金など」を意味する。

「世の中は見えるお金と見えないお金がぐるぐると回っている」と説明する著者は、お年玉の「ありがたみを感じながら、お金について考えてみよう」と読者へ語りかけるが、「電子マネー」も浸透した今では、この言葉にハッとする大人も少なくないはずだ。

 日頃、スルーしがちな当たり前のことを気付かせてくれて、学べる。こうした人生訓も、本書ならではの魅力だ。

偉大な作曲家・モーツァルトに学ぶ人生訓とは?

 誰もが知る偉人の名言や、その功績も紹介する本書。1月27日のページでは、かの偉大な作曲家「モーツァルト」の生き方から、人生のヒントを教えてくれる。

トイレでハッピーになる366の言葉 「1月27日」

 本書によると、モーツァルトは「ずっと作曲していた」という。「食事のときも、旅の途中も、寝ているときでさえ、夢の中でも音楽のことを考えていた」とあり、その生き方から私たちは「まだなにかを学びとることができる!」と、著者は強く主張する。

 では、何を学べるのか。モーツァルトは「雑踏の中の声も鳥のさえずりも、悲しみの涙も作曲の材料」にしていた。それはすなわち「本当にやりたいことがあれば世界のすべてが、味方になってくれる」という証明でもある。

 まさしく、温故知新。先人の知恵や経験もまた、私たちの背中を押してくれるのだ。

 1日1ページ、わずか「30秒」で学びを得られる本書。分かりやすく丁寧な内容はどれも、老若男女問わず心にスッと入ってくるものばかりだ。新たな一歩を踏み出すため、ぜひとも活用していただきたい。

文=カネコシュウヘイ

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