炊飯器で一気に3品作れる魔法のようなレシピ! 包丁も蒸し器もいらない「爆速シューマイ定食」を作ってみた

暮らし

公開日:2024/3/23

やったもの勝ち!およね式手間どろぼうレシピ
やったもの勝ち!およね式手間どろぼうレシピ』(主婦の友社)

 何かとやることが多い中でも、生きていく上で日々の食事は欠かせない。むしろ忙しいときこそ、本当はしっかり栄養の摂れるものを食べたいものだ。でもそうは言っても、ない時間は割けない。一人暮らしなどでキッチンが狭いと、コンロが一口しかない場合も多く、より時間がかかってしまう。

やったもの勝ち!およね式手間どろぼうレシピ』(主婦の友社) は、そんな悩める現代人の調理にかける手間を盗んでくれる、合理的かつ画期的な時短レシピを提案している本。著者のおよねさんは、「自炊のハードルを地の底まで下げにいく」をモットーに活躍している爆速レシピクリエイター。SNSの総フォロワー数は35万人を超えており、その人気の高さがうかがえる。

 本書のレシピでは、「基本的に包丁とまな板は使わない」「ボウルやバットもいらない」「キッチンも手もきれいなまま」「無駄な時間は全部カット」と、料理の常識を覆すような「およねワザ」がフルに活用される。作り置きを活用するわけでもなく、その場でパパッと食べたいものを作るやり方でこれを実現できるというのだからすごい。気になったので、筆者も「爆速シューマイ定食」を作ってみた。

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炊飯器で一気に完成! 「爆速シューマイ定食」作ってみた!

爆速シューマイ定食P16~17

 爆食シューマイ定食のメニューは、「かにチャーハン」「食べたら絶対しいたけシューマイ~炊飯器Ver.~」「蒸し野菜(かぼちゃ、チンゲン菜)」「えのきだけとにらの春雨スープ」の四品。「えのきだけとにらの春雨スープ」だけは別でレンチン調理となるが、ほかはすべて一度の炊飯で完成する。

 作り方は簡単で、まずは洗った米と水、鶏がらスープの素、塩を炊飯器に入れ、キッチンばさみで切ったねぎとほぐしたカニカマを載せてごま油をかける。その上にチンゲン菜を敷きつめ、肉のトレーの上で豚ひき肉、しいたけの軸(細かく切る)、醤油、酒、オイスターソース、砂糖、塩を混ぜしいたけを並べたものをガバッとひっくり返す。そしてシューマイの皮、枝豆を載せ、冷凍かぼちゃを周囲に入れ込み、通常炊飯で炊くだけ。

炊飯前

 上の画像は炊飯前の状態。チャーハンの材料、チンゲン菜、シューマイの材料、かぼちゃと重ねている形だ。炊飯時の蒸気でまんべんなくしっかりと蒸され、シューマイの皮もしっとり問題なく仕上がる。

炊飯が完了

 炊飯が完了したら、かぼちゃとシューマイ、チンゲン菜を取り出し、チャーハンに溶き卵を加えて混ぜ5分ほど放置する。あとはお皿に盛りつければ完成! スープは材料をすべて耐熱の器に入れ、電子レンジで加熱するだけで完了だ。

盛り付け完了

 食材を切るところからシューマイの切り分けまで、すべてキッチンばさみを活用。お皿の上で作業すれば、まな板を汚すこともない。上にいろんなものを載せて炊飯すると、チャーハンがべたつくのでは?と思ったが、まったくそんなことはなかった。あとで卵を混ぜ込むことで粒がくっつかず、思った以上に本格的な仕上がりに。カニカマの出汁が染みていておいしい!

 シューマイも、肉感がしっかりとしていて、皮も乾くことなくしっとり艶やか。しいたけがある分特別感もあり、とても炊飯器で一気に作ったとは思えない。意外と味が移って混ざることもなく、完成度の高さに驚いた。

 今回は家族と一緒に3人で食べたが、物足りなさはまったくなく、みんな満腹に。余ったチャーハンは冷凍保存することにしたため、同時にストックも作れた。すごい…! 3人以上になると炊飯器調理では量が足りない、もしくは品数や栄養が足りないイメージだったが、工夫次第でしっかり満足できることが分かった。本書には、ほかにもこうした手間を極限まで盗んだお手軽レシピや定食、スープ、スイーツなどが多数紹介されている。

P30~31

P86~87

 調理にかける時間が減れば、その分自分の時間や家族と過ごす時間が増え、より充実した日々を送ることができる。筆者も「およね式」を学んで賢く手間を省き、時短して、限られた時間を有効活用していきたい。

調理、文=月乃雫

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