ついに完結! ランチが好きすぎる高校生男子の、お手製ランチコミック【作ってみた】

アニメ・マンガ

2017/9/8

『僕のランチを邪魔するな!』(香穂/スクウェア・エニックス)

 学校生活の楽しみの1つといえば、やっぱり昼休みに食べるお昼ご飯。学食や購買で買って食べる人も多いが、やはりお弁当にはそれとは違う楽しみがある。『僕のランチを邪魔するな!』(香穂/スクウェア・エニックス)の主人公・米田育は、その楽しみのために全力を尽くしている、料理も食べるのも大好きな男子高校生だ。

 米田が作るランチは実用性が高く、見た目にも食欲をそそるものばかり。

 そのため、グルメコミック好きから熱い支持を得ている。そんな本作品も、先日ついに最終巻が出版され、最終回を迎えた。その最終巻となった3巻も、米田のランチを中心とした温かいストーリーが満載だ。そこで、3巻の中から2品ほど実際に作り、物語とともに紹介しようと思う。

■20食目「4種のラブラブロールパンサンド」


 1つめは、米田が片想い中の梅添実里のために作った「4種のラブラブロールパンサンド」。友人・梅添仁太の姉である実里に恋している米田は、とある週末に彼女とのデートの約束を取り付けた。そのデートに持っていったのが、このお弁当だ。

 ウインナー、玉ねぎ、ピーマン、マカロニをケチャップやソースで甘辛く味付けした「ナポリタンサンド」、ベーコン、潰したゆで卵、マカロニをマヨネーズや牛乳、粉チーズ、にんにくで和えた「カルボナーラサンド」、さつまいもを蜂蜜やバター、醤油でねっとりとした甘さに仕上げた「大学芋サンド」、マシュマロを挟んで焼き、蜂蜜とカラーチョコスプレーでデコレーションした「焼きマシュマロサンド」の4種類がある。

 甘みと塩っ気のバランスが良く、2人で食べるのにちょうどいい量。どれも実里の心にヒットし、素敵な笑顔で喜んでいた。ちなみに実里は、なんと1人で完食。しかも会話の流れを間違ったのか、米田が仁太を好きだと勘違いしてしまった……。料理は完璧なのに、料理以外はイマイチうまくいかないところが米田らしい。頑張れ、米田!

■最終話「みんなで作ったチキンカツ丼弁当」


 2つめは、米田のチキンカツ丼弁当を横取りして、米田とケンカしてしまった友人たちが反省し、彼のために必死で作った「みんなで作ったチキンカツ丼弁当」。目指したのは米田が作ったチキンカツ丼弁当の再現だが、米田と違い、友人たちはみんな料理初心者。一体何の肉を使っているのか、というところから試行錯誤し、辿りついたのは、鶏ひき肉を使って揚げずに作るチキンカツだった。

 鶏ひき肉、卵、薄力粉、酒、塩胡椒、マヨネーズをボウルに入れて混ぜたものを、パン粉を広げたバットにスプーンで形作って置く。上からもパン粉をまぶし、オリーブオイルをかけてトースターで焼く。あとはお弁当箱にごはん、千切りキャベツを敷き詰め、チキンカツ、とんかつソース、マヨネーズをかければ完成だ。

 屋上でお弁当を食べようとしている米田に、みんなで作ったチキンカツ丼弁当を恐る恐る差し出す友人たち。それを食べた米田は「僕のランチを邪魔しないでよ」と言いつつも満面の笑みを返し、無事仲直りすることができた。いつも作ってあげてばかりだった米田が友人たちから作ってもらうという、最終回に相応しいストーリーだ。カツはトースターで焼くことで軽くサクッと仕上がり、油っぽさが全くない。さらに冷めても美味しく、まさにお弁当のために作られたチキンカツ。こういった米田のこだわりをみんなで探っていくことで、彼らの距離がぐっと縮まったようにも感じた。

 1巻から変わらない、ハイクオリティかつ実用的なメニューで食べることを楽しんできた米田。この『僕のランチを邪魔するな!』は最終回を迎えてしまったが、本作はレシピ本としても十分重宝する内容であり、ぜひとも末永く本棚に置いて大切にしていきたい。そして自分はもちろん、家族や友人など大切な人にお弁当を作る時、このレシピを参考に作って喜ばせてあげたい。

調理・文=月乃雫