もし友人が異星人に誘拐されたら? 『ムー』的英会話本で“非日常”なシチュエーションでの実践的会話を学ぶ!

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2017/10/6

『ムー公式 実践・超日常英会話』(宇佐和通:著、石原まこちん:絵、ムー編集部:企画・監修/学研プラス)

 外国人の恋人を作るのが語学習得の早道、とはよく言われること。相手とコミュニケーションしたいという欲求が強いほど、上達は早まるものなのだろう。逆に言うとそれだけの必然性がなければ、なかなか上手くはならないということかもしれない。

 それではちょっとハードルが高い……という方にはいま局所的に話題沸騰中の英会話教材『ムー公式 実践・超日常英会話』(宇佐和通:著、石原まこちん:絵、ムー編集部:企画・監修/学研プラス)をオススメしておきたい。

 本書が想定しているのは、たとえば次のようなケースでの会話だ。

 旅行中、友人が異星人に誘拐されてしまったとき。取引先の社長の正体がトカゲ型エイリアン(レプティリアン)だと分かってしまったとき。泊まったホテルに幽霊が出て部屋を換えてほしいとき。さあ、あなたなら英語で何と言いますか?

 あるいは親しい外国人が「我が家に代々伝わる呪いの人形を、ぜひあなたに譲りたい」と言ってきたり、「チュパカブラはエイリアン・アニマルだという説が強い」と語りかけてきたりすることがあるかもしれない。そんな時も本書で勉強しておけば戸惑うことなく、スムーズに受け答えができるのだ。これほど実践的な英会話本もそうない。

 え? そもそもこんなシチュエーションに陥ることがあり得ないだろうって? 常識的に考えればそうかもしれないが、不思議な現象に遭遇した人は、世界中に数え切れないほどいる。明日あなたがその当事者になる可能性だって、ないとは言えないのだ(少なくとも突然異国の彼氏・彼女ができる可能性よりは高いような気がする)。

 本書は全8章立て。「UFO・エイリアン」「陰謀・秘密結社」「UMA・怪人」「古代文明」などのテーマ別に、オカルト現象全般にまつわる会話文を掲載している。

「遠隔透視で捜査に協力し、感謝状をもらった」「6世紀の文献にも、ネス湖の怪獣について記述がある」「毎年夏、イギリスの田園にミステリーサークルが出現する」などなど、オカルト系のネタが好きな人ならニヤニヤ笑いが止まらない例文ばかりだ。

 この手の企画本はややもすると“出オチ”になりがちだが、本書は作り手のオカルト愛が隅々まで溢れており、読むとほっこりする一冊に仕上がっている。石原まこちんによる脱力系イラスト、思わずググりたくなる知識が満載の「キーワード解説」も、ぜひチェックしておきたいポイントだ。

 個人的には「とにかく、地球は滅亡する!」というパワフルな例文がツボ。英語で覚えていつか叫んでみたいが、なかなかそんな機会はないだろう。

 近年はアパレルブランドとコラボするなど、何かと話題を振りまいている雑誌『ムー』。本書は創刊38周年を迎えた同誌の歴史が、英会話本という意外な形でスパークした好企画だ。この一冊を暗記するだけでもかなりの語学力(&オカルト知識)が身につくと思われるので、来るべき日に備えてぜひお手元に。

これでいつUFOや幽霊を目撃しても大丈夫だ。

文=朝宮運河


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