「大切な人に誤解された」「努力が報われない」日々がんばるあなたの心に優しく寄り添う星野富弘詩画集カレンダー

ライフスタイル

2017/11/17

星野富弘詩画集カレンダー 2018年版 「ルピナス」(大判)

 ストレスが多い日々、ぜひ手にとってもらいたいのが星野富弘氏の『星野富弘詩画集カレンダー』(グロリアアーツ)です。

 星野氏は、1970年に頸髄を損傷し、手足の自由を一切失ってしまいます。その後、星野氏は動かすことができる口に筆をくわえて絵を描き、詩を書き始めました。野山の植物などを独自の温かみのあるタッチと色づかいで描いた絵と、自らの心情を飾らず素直に表現した詩は詩画集などにまとめられ、多くの人々に支持されています。

 今回は2018年版の星野富弘詩画集カレンダーのうち、大判カレンダーとミニスタイルカレンダーを紹介します。

 表紙にルピナスが描かれた大判カレンダーには、アートホルダーと英訳付き詩画6枚、書き込み式の七曜表(カレンダー)12枚が付いています。詩画と七曜表が分かれているため、詩画を自由に入れ替えることができます。

 6枚の詩画のうち、ピンク色の小さな花を咲かせるサクラマンテマの絵に添えられているのは、「寅さんみたいな」という詩です。

ある日とつぜん庭にやってきて
何年かいたと思ったら
いつのまにか
いなくなって
しまって
まるで寅さん
みたいな
草だった
今は
どこへ行って咲いているのかねえ
そういえば花がさくらににていたっけ

 小さな花の消息を気にかける作者の温かい気持ちに、思わずほっこりさせられます。知らないうちに姿が見えなくなったサクラマンテマを、映画『男はつらいよ』の登場人物になぞらえる、おもしろみにもあふれた作品です。

 色紙大の詩画を切り取ることができるミニスタイルカレンダーにも、英訳付き詩画6枚と七曜表12枚が付いています。こちらも詩画の入れ替えが可能です。

 表紙にも描かれているイチヤクソウには、「生きているから」と題された詩が添えられています。

痛みを感じるのは
生きているから
悩みがあるのは
生きているから
傷つくのは
生きているから
私は今
かなり生きているぞ

 痛みも悩みも傷ついた感情も生きているからこそのものなのだよと、自らに言い聞かせるような詩句のあと、ユーモラスに自分を認める言葉が続きます。大切な人に誤解されたり努力が報われなかったりしても、前向きに生きようとしている人々の心に、すーっと染み込んで力を与えてくれるような詩です。

 日々がんばるあなたの心に優しく寄り添う、星野富弘詩画集カレンダー。2018年版はこのほかに、ホルダーが付いていない大判カレンダーのリフィル(差し替え用)と卓上カレンダーがラインナップされています。ご自身のライフスタイルにあわせて選んでくださいね。

文=寺島和美

星野富弘詩画集カレンダー
価格:カレンダー2018年版 ルピナス 2,138円(税込)
   ミニスタイルカレンダー(A3判変型)1,588円(税込)
発売元:グロリア・アーツ
『星野富弘詩画集カレンダー』商品ページ