そのマネジメント、間違っているかも? 有能な中間管理職はアレをしない!

ビジネス

2018/3/9

『できる課長は「これ」をやらない!』(安藤広大/すばる舎)

「自分の勤めている会社の上司たち、大丈夫…?」そう疑心暗鬼になったことは、会社勤めをしている者なら一度や二度はあるはずだ。リーダーシップ論の本は、自分が平社員であっても、一度は読むべきだろう。なぜなら、上司の目線や考え方が理解でき、上司や会社を批判ではなく“判断”することができるようになるからだ。
 本書『できる課長は「これ」をやらない!』(安藤広大/すばる舎)は、中間管理職をターゲットにしている。

 本作最大のテーマは、「理解のある上司」になることはあきらめ、「嫌われる上司」になる覚悟を持たなければいけないということだ。その理由や背景を章ごとに解説していきたい。
 なお、本書には、

 できる課長は部下と友だちのように接しない。

 のように、正直なところ「えっ? そうだったの?」と思わず声が出そうなフレーズが並んでおり、それに対して非常に合点がいく説明がユーモアを含めてなされている。

Chapter1:できる課長はまずできる社員でなければならない
 まず大事なのは、会社との付き合い方。評価は自分本位でするものでなく、「誰からされているのか」を正しく認識するべきだ。

Chapter2:できる課長の部下との接し方
 本書の主題でもある“嫌われる上司にならなければいけない”ことの理由が述べられている。目からウロコの内容なので、ぜひ本書を手に取って確認していただきたい。

Chapter3:できる課長の部下育成
 管理職の大きな仕事のひとつは、会社にとって有益な次の人材を育成することである。

Chapter4:できる課長の上司との接し方
 課長は当然ながら会社のトップではない。したがって自分の上司から継続的に高い評価を得る努力をしなければならない。

Chapter5:できる課長の出世方法
 社員の出世は、会社の成長にとっても有益だ。処世術は平社員にとっても直接的に有益な情報だろう。

Chapter6:できる課長の心構え
 課長の最大責任を要約すると、上司から求められることを達成し、部下の未来に利益をもたらす選択をすることだ。上司であり同時に部下でもある中間の立場を認識し、双方に有益な存在になることが重要。

 以上簡単に紹介してきたが、このすべての責務を実行できた課長は、もはや課長ではいられないそうだ。なるほど、“できる課長”はただ課長にしておくにはもったいないはずだ。
 現在中間管理職である人も、まだそうでない人も、読んで把握すべきポイントが満載の1冊である。

文=古林恭