世界一癒される組み合わせ(たぶん)。ねこ×じいちゃんのほのぼのライフ

アニメ・マンガ

2018/3/18

『ねことじいちゃん4』(ねこまき/KADOKAWA)

 突然だが、この世で1番癒されるものは「ねこ」と「おじいちゃん」だと思っている。だから、“トップオブ癒やし”のふたつが掛け合わさった『ねことじいちゃん』(ねこまき)に癒やされないわけがないのだ。

 本作は妻に先立たれた大吉じいちゃんと愛猫のタマを中心に、島で暮らすじいちゃんばあちゃん、そしてねこたちの日常を描いたマンガだ。ふんわりとやわらかなタッチで描かれた世界はどこまでも優しくて、パラパラとめくっているだけでも不思議とあったかい気持ちになる。

 そして先日、そんな『ねことじいちゃん』の、待望の第4巻が発売された。今回は、島唯一の日用品店である伊藤商店のご夫婦がお店を畳んで島を出ていってしまったり、喫茶店の新しいシェフとしてマスターの孫の美智子さんが島へやって来たりと、ちっとも変わらないようでいて、少しずつ変わっていく島の様子が描かれている。

 少しずつ変わっていく島の風景と、変わらないひとりと一匹。しかしある日、タマの体に異変が起きる。タマは10歳、もう決して若くはない年齢だ。

「早くタマに会いたい」と言い、帰らぬ人となった佳枝ばあちゃんを彷彿とさせるシーンに思わず緊張感が高まる。

 人の一生もねこの一生のいつかは終わる―。だからこそ今日も一緒にいよう。本作はそんな風に思わせるラストで締めくくっている。

 大吉じいちゃんとタマの日常、島の人々のゆったりのんびりとした生活。どこを切り取ってもふわっとあったかい気持ちになれる『ねことじいちゃん』。疲れたときや、ふと寂しさを感じたときにぜひ一読してほしい一冊である。(たぶん)世界一癒される「ねこ」と「おじいちゃん」の組み合わせに、心が優しくほぐれていくこと間違いなしだ。

文=近藤世菜