堀江貴文「Jリーグはお買い得」――ビットコイン長者がスポーツ界に参入する可能性も指摘! 【最強のスポーツビジネス】

ビジネス

2018/4/27

『最強のスポーツビジネス』(池田純、スポーツ・グラフィックナンバー:編/文藝春秋)

 Jリーグと言えばサッカー。ではここで、スポーツ問題です。

 空欄1~3に、正しいスポーツ名を入れなさい。

 問:Bリーグは( 1 )で、今年10月に始動するTプレミアリーグは( 2 )。2019年9月に東京で開幕し、11月に横浜で決勝戦が行われるのは( 3 )ワールドカップである。

 正解は、1.バスケットボール 2.卓球 3.ラグビーである。

 さらに2021年には、「ワールドマスターズゲームズ」が関西各地、水泳の世界大会が福岡で開催される。東京オリ・パラ大会を頂点にこれからの4年間、日本中がスポーツのビッグイベントで沸き返るのである。

 スポーツビジネスにおいても、より幅広い競技のプロ化など、活性化させる千載一遇のチャンスだ。では、その現場ではいま、どんな人たちが、課題解決や目標達成に向けた奮闘・努力を重ねているのか? そんな日本のスポーツビジネス最前線を教えてくれるのが、『最強のスポーツビジネス』(池田純、スポーツ・グラフィックナンバー:編/文藝春秋)だ。

 本書には、様々な分野でスポーツビジネスをけん引、バックアップする18名の講師が登場する。鈴木大地、為末大、井上康生、太田雄貴の各氏など元五輪アスリートをはじめ、池田純、川淵三郎、堀江貴文の各氏ほか、マネジメント部門を代表する人物など、多彩な顔ぶれだ。これら各氏が、ナンバースポーツビジネスカレッジ第一期(2017年4月~2018年3月)で行った講演やクロストーク(対談相手は池田純氏)を、再構成したのが本書である。

●松下浩二氏(Tリーグ専務理事、ほか)「卓球新リーグをなぜ立ち上げるのか」

「世界一の卓球リーグ」を目標に、今秋開幕するTリーグ。日本人初のプロ卓球選手として国内外で活躍した松下浩二氏が語るその特徴は、世界トップ選手だけで構成されるTプレミアリーグをピラミッドの頂点に、T1、T2など下部リーグを置き、すそ野をさらに広げ、「日本の卓球人口約33万人をすっぽり収めたい」としている。新リーグ立ち上げの理由は、日本人選手の技術の向上をはかり、卓球の普及と選手育成をより活性化させるには、世界のトップ選手たちの真剣勝負に触れる必要があるからだという。

 この秋、どんな形でTリーグがスタートするのか、ぜひ、注目してみたい。

●堀江貴文氏(実業家)「スポーツはビジネスチャンスにあふれている」

 2004年、プロ野球の近鉄バファローズ買収に名乗り出た堀江氏。結果、買収は未遂に終わったが、「買いますと言ったことで目的はほぼ達成されていて」と、会社の知名度アップが何よりの目的だったと明かす。

 対談相手の池田氏から、忖度せずに正直に話すメンタリティがすごいと指摘されると、「(いいアイデアを思いついたら)全部言ってしまうんです。(中略)そうすることで、いいことがいっぱい起こっていく」と回答。そして「Jリーグはお買い得」で「クラブが10年で10倍の時価総額になることもありうる」や、今後、ビットコイン長者がスポーツ界に参入する可能性などを指摘し、スポーツ界にもITトレンドがリンクすると堀江氏は予測する。

 他にもプロボクシングの井上尚弥、Bリーグ、MLBとWBC(野球)、柔道、エンターテインメント演出ほか、話題も様々に興味深いスポーツビジネスの最前線が学べる本書。

 スポーツを「する」側ではないけど、「見る・支える」は、大好き、興味がある、やってみたいという方に特におススメの一冊だ。

文=町田光