1日3分で自信がつく! 心と体をデトックスしてくれる「ほめ日記」って?

暮らし

2018/5/8

『“1日3分で幸せを引き寄せる”ほめ日記』(手塚千砂子/主婦の友社)

「自分のことが大好き」と胸を張って言える日本人は、一体どれくらいいるのだろう。私たち日本人は欧米人よりも、他人の気持ちに敏感であることが求められやすいため、自分自身の個性を短所として受け止め、悩んでしまうこともある。そんな方にこそおすすめしたいのが『“1日3分で幸せを引き寄せる”ほめ日記』(手塚千砂子/主婦の友社)だ。1日3分で書ける「ほめ日記」は心と体を満たし、自己肯定感を高めてくれる。この魔法のワークは、12万人ものフォロワーを虜にし、大きな反響を呼んでいる。

■使うのはノートと1本のペンだけ

「ほめ日記」のメリットは、自分の力を引き出すことができること。言葉には言霊があり、使った言葉によって未来が変化していく。だからこそ、自分自身に向かって安心する言葉や優しい言葉、共感の言葉、励ましの言葉などを語りかけてあげることが大切になるのだ。

 日本人は自分の意見を殺し、相手の顔色をうかがうことが多い。こうした場面が多くなるにつれ、自分の心はどんどん死んでいき、自信を失ってしまうこともあるだろう。しかし、自分をほめることができれば、自分の命や存在価値を認められる。ノートと1本のペンのみで行える「ほめ日記」は一般的な日記よりも手軽に続けられるため、忙しい現代人にもぴったりだ。十分な時間が取れないときは手帳に1~2行記すだけでもよいのだという。

 自信は自分を信じることで生み出されていくものだが、それは他人を信じることよりもはるかに難しいことのように感じられる。しかし、「ほめ日記」で自分が知らなかった未知の自分に気づくことができれば、自分の大切さを認めてあげられるようにもなっていくだろう。

■「ほめ日記」の効果を上げる“10のほめポイント”とは?

「ほめ日記」を習慣化していると、ネタが尽きてくることもあるだろう。そんな時は著者の手塚千砂子氏が提唱している10個のほめポイントを意識しながら、自分の価値を認めていくこともおすすめだ。

(1)性格や心の動きなどをほめる
(2)行動や働きをほめる
(3)感覚や感性をほめる
(4)発想、考え方をほめる
(5)努力のプロセスをほめる
(6)過去に努力したことをほめる
(7)やらなかったことでプラスのことをほめる
(8)体の働きをほめる
(9)容姿(見た目)をほめる
(10)プラスの変化、内的な気づき、自己発見をほめる

 10個のほめポイントの中でも特に注目したいのが、7個目の観点だ。自分自身をほめるときはどうしても、プラスの行動ばかりに目が行ってしまう。しかし、一見マイナスに思えるようなことにも、きちんとほめポイントは存在している。例えば、日頃からつい頑張りすぎてしまうという方は、何もせずに過ごした日を“頑張らないことを頑張った日”としてほめてもよい。現代人は自分の思っている以上に仕事や家事、育児を頑張ってしまう。だからこそ、ポジティブな目線でマイナスな自分をほめ、プラスの変化を生み出していくことが重要になる。

 また、自分をほめることに慣れてきたら、周りの人にもほめ言葉をかけてみてほしいと手塚氏は語る。この時は自分を卑下したり、見返りを求めたりせず、あくまでもまっさらな心でほめることがカギとなる。ほめるという文化が根付いていけば、日本はもっと温かい国になっていくだろう。

■「ほめ日記」の効果は?

 12万人ものフォロワーから支持されている「ほめ日記」は、実践者に嬉しい変化ももたらしてくれているよう。夫婦間や親子間は努力をしても、こじれてしまうことが多いものだ。しかし、ポジティブな伝え方で自分の気持ちを相手に届けることができれば、冷え切った関係も修復させられるという。本書には現に、45年間の冷え切った夫婦関係や子どもの不登校を改善できたという体験談も記されている。こうした幸せの輪が広がっていけば、家庭や職場に愛のある言葉がたくさん溢れるようになり、穏やかな気持ちで毎日を送っていけるはずだ。

 自分よりも他人の気持ちを考えることは、とても素敵なことだ。しかし、無理をしすぎて自分自身が崩れていってしまうのは、あまりにも悲しい。“自分という存在にも大きな価値がある”――「ほめ日記」はこうした、幸せな事実を私たちに実感させてくれるだろう。

文=古川諭香