トークはレッスンで上達! あなたのお手本は、売れっ子お笑い芸人?人気アイドル?

ビジネス

2018/5/25

『人前で輝く!話し方』(五戸美樹/自由国民社)

 最近の人気アイドルや一流スポーツ選手は、インタビューの受け答えがとても上手です。個性がうかがえるトークで人気のアイドルは、最初からトークがうまかったのでしょうか? ヒーローインタビューに答える選手が、人柄さえも滲み出るようなトークができるのは天性のものなのでしょうか?

 若くてもきちんと、インタビューの受け答えができるのは、話し方のコツを掴んでいるから。「トークがうまくなることで、人生は豊かで素敵なものになる」ことを教えてくれる『人前で輝く!話し方』(五戸美樹/自由国民社)は、元日本放送のアナウンサーであり、アイドルのトークレッスンなどを手がけるフリーアナウンサーの五戸美樹氏が、自身のトークレッスンや講演会のエッセンスを凝縮した1冊です。

「人前で話すこと」には、内容、話し方、メンタル、声、見た目などの要素が複雑に絡み合っているそうです。トークスキルをあげるためには、うまい人のトークを真似することが一番。エピソードトークが豊かでゲストへの質問がうまい人を「ラジオスター」とよぶそうですが、オードリーのお2人や、伊集院光さんなどのラジオスターや、話を展開するのが上手な菊地亜美さんなど、テレビやラジオの中には「トーク上手」がいっぱい。まずは自分に合った「お手本」を見つけましょう。

 話すとなるとつい、あれもこれもと詰め込みたくなりますが、著者が勧めるのは「エピソードトーク」です。「この1年を振り返ってどうでしたか?」と聞かれて、「楽しいこともあったし辛いこともあったけどあっという間でした」では当たり前。

 アイドルであればデビューした日の出来事など、一番心に残ったことだけを切り取って話すと話の中味が濃くなり、人柄も伝わり、聞き手の印象に残るのだそうです。日々のエピソードを見逃さないためにはアンテナを張り、メモをとること。笑福亭鶴瓶さんは、話したくなるような出来事が起きるたびにネタ帳に細かくメモをとっているそうです。売れている芸人さんのトークが「スベらない」のも、こうした努力があってのことかもしれません。「トークを磨くということは、ほとんど自分と向き合うこととイコールです」と著者は述べます。

 自分の声が嫌いで、なんとかイケボ(イケてるボイス)になりたいという方は、「筋膜リリース」や「顔筋トレーニング」で、身体や顔の筋肉を効果的にほぐしましょう。ワンランクアップの声が手に入るそうですよ。

 毎日少しずつでも続けたいトークレッスンですが、その機会は日常生活の中にもあります。「お店の注文でトークレッスン」「留守番電話でスピーチレッスン」などは、今日からチャレンジできますね。

「泣き虫ダメアナウンサー」だったという五戸氏ならではの分析と研究によるトークスキルで、「あの人いいね!」と言われるトーク上手を目指してみませんか。

文=泉ゆりこ