例えば「5万円の高級寿司」と「500円のパック寿司」があるとすれば、どちらを食べたいと思う?

暮らし

2018/6/7

『僕らの魂が地球に放り込まれた理由』(石田久二/KADOKAWA)

 はじめまして。『僕らの魂が地球に放り込まれた理由』の著者・石田久二(いしだひさつぐ)と申します。2018年5月25日に発売された本書にまつわるサイドストーリーを、これから7回にわたってお伝えしたいと思います。【7/7回目】

 本書を一通り書き終わった直後、筆者は鹿児島に出張していました。そのビジネスホテルには漫画がたくさんあったので、なんとなく『美味しんぼ』を数冊、部屋に持ち込んで読んでいました。『美味しんぼ』は「食」をテーマとした漫画で、しばしば特定の題材で料理対決をします。

 その中に「鍋料理」を題材とする話があり、筆者はそれを読んでいました。山岡という主人公が、実の父でもある海原という人物と因縁の対決をするのですが、そこに「丿貫(へちかん)」と呼ばれる希代の茶人がやってきて、審査の役目を担うことになります。

 丿貫は鋭敏な味覚を持ち、茶道を極めた人物でありながら、1カ所に定住せず、常に放浪の旅に出ている奇人として描かれます。ある時はホームレスの人たちと茶会を開いていたりなど、世間の常識など目に入らぬ屈託のない真の茶人であると、登場人物たちを感動させます。

 いよいよ料理対決の本番、主人公の山岡は全国各地の庶民的な鍋料理を寄せ集めた「万鍋」なる創作料理を提出したのに対し、海原の方はスッポン、フグ、アワビ、ハモと松茸の鍋、松葉ガニなど、誰もが知るが最高の鍋を出してきました。

 結果は海原の圧勝。丿貫の精神は「こだわりのなさ」と説く。「万鍋」は万人に好かれようと媚びへつらい、こだわりにこだわった虚栄に満ちた鍋である一方、海原の出した鍋は、誰に媚びることもなく、最高の食材を最高の調理法で出した最高の料理。高価であるとか、庶民的でないとか、そんな制限や条件、こだわりの一切ない、単純明快で素直な料理。

 これを読んだとき、「我が意を得たり」とひざを打ちました。本書の最終章に登場する大日如来は、いかにも質素でストイックな僧侶のイメージとは真逆で、豪華な宝冠や、ギラギラの装飾をまとった、贅沢を極めたようなお姿をされています。大日如来は宇宙根源の最高神とされ、最も偉大な神様です。およそ地球人がイメージする「悟り」の姿とはかけ離れた至高の境地にあるようです。

 たとえば「5万円の高級寿司」と「500円のパック寿司」があるとすれば、どちらを食べたいと思うでしょうか? 多くは前者だと思うのですが、実際、「5万円の高級寿司」を日常的に食べる人は稀でしょう。もちろんそれは高価で手が出ないという現実的な問題があるのでしょうが、本当に食べたかったら食べてみたらいいのです。

「500円のパック寿司」でも楽しめるのもまた事実でしょうが、安いから、庶民的だから、日常的だから、などの理由で選ぶのだとすれば、単に「制限」によって「やりたいこと(食べたいもの)」を阻まれている不自由な精神にしか映りません。本書に登場する「7匹の悪鬼軍団」はすべて心の中にある「制限」が形となったもの。大日如来に対する「最後の制限=ラスボス鬼」の正体とは何なのでしょうか? それは「有鬼(ユウキ)」と呼ばれています。

 有鬼がいなくなったとき、人生は激変します。あらゆることが可能となる、真の自由なる世界へと突き進むのです! 

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 以上、7回にわたって『僕らの魂が地球に放り込まれた理由』のサイドストーリーを連載してきました。後は実際に本書を手に取って、楽しまれてくださいね! ありがとうございました。

石田久二(いしだひさつぐ)
メンタルコーチ、講師、旅人、株式会社アンサー代表取締役。夢実現のライブセッションを主宰。大学卒業後、世界を放浪し、大学院、ニート、契約社員を経て2005年に独立。その前年から始めたブログは14年間毎日更新。「宇宙の法則」の実践により、収入、時間、家族、仲間、健康のすべてを満たしたライフスタイルを実現。2004年より天台修験の導師に師事し、滝行はこれまで1400回以上に及ぶ。魂を揺さぶるエモーショナルな講演スタイルに熱烈な人気を博す。