「また、会いたい」と思われる人になれる、ちょっとしたコツ

暮らし

公開日:2018/6/25

『「また会いたい」と思われる人「人に好かれる」絶対ルール』(鹿島しのぶ/三笠書房)

「また会いたい」と思われる人と思われない人の違いはどこにあるのでしょうか? ビジネスでもプライベートでも、誰かに「また会いたい」と思ってもらうことで今後の可能性が違ってきます。運によるものも大きいように感じられますが、「また会いたい」と思われる人になるにはいくつかのコツがあるといいます。『「また会いたい」と思われる人「人に好かれる」絶対ルール』(鹿島しのぶ/三笠書房)では、「ちょっとしたことであなたの印象は大きく変わる」と、人間関係がうまくいくコツを紹介しています。

 本書の著者である鹿島しのぶさんは、これまでプロの司会者として活躍。そして、駿台トラベル&ホテル専門学校のブライダル学科長として、接客や接遇のプロを育てる活動をされてきました。信頼がなくては成り立たないウエディングの仕事で経験したこと、感じたこととともに紹介される「また会いたい」と思われる人になるためのヒントは非常に説得力があります。

■好かれる人の絶対条件――「第一印象」をよくする

 第一印象が大事だとよく言われていますが、本書でも第一印象をよくすることは好かれる人の絶対条件としてあげられています。なぜ、それほどまでに第一印象なのかというと、第一印象がその後の評価に大きく関わってくるからです。多くの企業の求人担当者が、「また会いたいと思えるかどうかが、採用の基準になる」と回答しているそう。面接で目を輝かせ、楽しそうにしている学生には「もう一度会いたくなる」とおっしゃっていたと言います。人は最初の印象を重視し、その後も最初に受けた印象に強く影響されます。これを社会心理学では「初頭効果」といいますが、第一印象がプラスだといいのですが、マイナスだとなかなか挽回するのは難しくなります。第一印象はつくろえるものではないからこそ、日頃から相手への気遣いやマナーを大切にし、行動すること、その重要性を鹿島さんは説いています。

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■見た目を整える――清潔感のある人になる

 第一印象の重要性とともに知っておきたいのが、見た目の重要性です。目に入る情報、見た目の状況というのは第一印象となって相手に伝わります。清潔感のある人を見て嫌悪感を抱く人はいないでしょう。しかし、不潔、だらしない人には、生理的に嫌悪感を抱きやすいものです。鹿島さんは「外見=身なりは、あなた自身の人間性に関する情報を絶え間なく発信しています」といい、鹿島さんは「外見=身なりは、あなた自身の人間性に関する情報を絶え間なく発信しています」といいます。相手は見た目を手がかりとして、あなたとどのように付き合うべきか、半ば本能的に判断しているのです。人は中身も大事ですが、人は他人を外見で判断するものです。そして、身だしなみを整えておくことは、相手に不快感を与えないための気遣いでもあります。着るものや履くもの、髪や指先、常に意識しておきたいポイントです。

 特別な気遣いや大げさなアピールもいらない、本書には難しいテクニックは書かれていません。優しさ、思いやり、親切…人間関係の基本から、好感度アップの秘訣、相手を喜ばせる方法まで、ちょっとしたコツを知るだけで「また会いたい」と思われる人に近づくことができます。ビジネスやプライベートでの人間関係を円滑に進めたい人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

文=なつめ