「若者よ、豪語せよ」ホリエモンの全思考をまとめた自由自在に生きるための金言

ビジネス

2018/7/4

『仕事も人生も娯楽でいい』(堀江貴文/宝島社)

 世の中には注目せざるを得ない人物がいる。その人がどこかの媒体で発言するとSNSで大きな反響を呼び、その結果ネットニュースで取り上げられ、また世間が注目する。時には誤解を生む発言で炎上することもあるが、良くも悪くも影響力を持っていることは間違いない。

 その代表的な人物がホリエモンこと、堀江貴文だ。卓越した先見の明、圧倒的なロジック、本心を偽らない歯に衣着せぬ物言い、そして今もあらゆるビジネス分野で活躍中の彼に憧れて、会社を興す若手起業家が数多い。

 そんなホリエモンの全思考をまとめた1冊の本がある。『仕事も人生も娯楽でいい』(堀江貴文/宝島社)だ。本書では「自由自在に生きるための207の金言」が収められており、「今の日常を変えたいけど、どうしていいか分からない」と悩む人の背中を押すような格言がいくつもあったので、その中から5つだけご紹介したい。

■行動力のあるバカは強い

 何かに挑戦するとき、「あ~……やっぱりできないかも」「面倒だし、今回はやめておこう」と諦めてしまう人が多い。しかし行動力のある人は違う。みんながウジウジしているときに誰もよりも早く「自分がやります!」と名乗りを上げる。たまに滑稽に見えてしまうこともあるが、この行動力こそが成功のカギだそうだ。

 プロジェクトを成功させたい情熱であふれていれば、優秀な人々が自然に集まって助けてくれるはずだし、意外にも世の成功している社長たちは「走りながら考えるタイプ」が多いという。

「積極バカ」こそがチャンスをつかめるし、今までよりぐっと生きやすくなる。行動できなくて迷ったときこそ、目をつぶって前に飛び出す無謀さを心がけよう。

■仕事は、みな娯楽である

 仕事は辛いもの。そう考える人は多いが、ホリエモンはこう考える。

そもそも仕事は、見ようによれば、みな娯楽なのだ。

 自分が本当に好きなことだけを発信し続ければ、ネットが全盛のこの時代は誰でも「生きていく程度のお金」くらい儲けられる。

遊んで儲けている、それでいいじゃないか。

 このような意識を持てば人生観も変わってくる。楽しく生きられるようになる。辛く苦しい仕事を我慢する時代は終わったのだ。

■炎上さえ自分の養分にできる

「ウィーガンは健康に悪い」「保育士は誰でもできる仕事」など、ときたまSNSで誤解を生む表現を発信して炎上してしまう彼だが、この件について本書でこんな見解を示している。

 炎上は情報拡散力があり、様々な問題提起をする上で効果が大きい。僕の発信力をさらに育てる「養分」にもなる。

 SNSで影響力のある人物らしいこのコメント。インフルエンサーを目指す人は、あえて炎上を狙いにいく「売れ方」もあるのかもしれない。

■相手をしゃぶり尽くせ

 社会に出れば様々な人に出会う。なかには困惑するような性根の持ち主も存在し、人付き合いが煩わしくなってしまうこともある。

 だが、本来ヒトは誰かと関わって生きていく生き物だし、そこから得られる情報や経験、そして考え方を共有して成長もできる。人は、人から学んで大きくなるのだ。

 だからホリエモンは人と会うと、その人が持っている引き出しを端から開けて、どんどん知識や情報をもらうようにしているそうだ。相手をしゃぶり尽くして、得られるものすべてを自分の糧にする。それがホリエモンのやり方だ。

■若者よ、豪語せよ

 本書の最後に記されているこの金言。常に世間に向けて、あっと驚くような至言を放ち続けるホリエモンらしい言葉だ。

 SNSをはじめとするネット社会が浸透した近年、誰もが他人の発言や行動を監視するようになった。出る杭は打たれる。そんな窮屈な時代が訪れたようで悲しい。「若者はもっとバカでいいぞ!」と応援しているようなこの言葉に、どこか救われる人もいるかもしれない。

 会社や家族など、私たちはどこかに属して生活している。しかしそれはあくまで「生きるため」であって、そこにしか居場所がないわけではない。

 自分はどこにでも行ける。自分で居場所を見つけて、自分で生きていく。そんな風に考えることができれば、私たちの人生はもっと自由で、もっと楽しく生きていけるはずだ。そんな勇気を、ぽんと背中を押すように、ホリエモンが本書で語りかけている。

文=いのうえゆきひろ

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