朝の1分を制する者が、人生を制する! 夜型人間でもたった1分の習慣で朝型に変わることができるか試してみた

ビジネス

2018/7/31

『成果を出す人、出せない人との大きな違い その『1分』を変えなさい!』(後藤勇人/実業之日本社)

「朝型生活をしなさい」「“朝活”がいいらしい」…世の中のいたるところで、朝早く起きて勉強や仕事、運動などに打ち込むことが推奨されている。私自身も、子供のころから親には毎日のように「朝早く起きなさい!」言われてきたし、個人的な体感としても午前中の過ごし方によってその日の充実度が変わることもわかっている。

 そう、わかってはいる…のだが、「わかっている」と「できる」の間には、天と地ほどの差がある。学生時代は毎日遅刻ギリギリの時間にしか起きられなかったし、ライターの仕事を始めてからも「キリのいいところまで」とつい夜ふかししてしまうため、午前中に有意義な活動をできたことなどほとんどない。珍しく早く起きられた日も、ボーッと朝のニュース番組を見ているといつのまにか時間が過ぎている…。

 そんな私にも「これならできそう!」と思わせてくれた朝活本が『成果を出す人、出せない人との大きな違い その『1分』を変えなさい!』(後藤勇人/実業之日本社)だ。本書では、自分の目標を達成するための有意義な時間を過ごし、朝型人間になるための23の習慣が紹介されているのだが、その習慣はどれもたった“1分”から始められるという。その中から、私でも早速チャレンジできそうなものを3つ選んでみた。

■朝1分、外に出て新鮮な空気に触れる
(難易度★)

 朝は、排ガスやほこりが少ないため、空気が澄んでいる。著者によれば、朝の1分間で散歩を行い、新鮮な空気を吸うと、全身の細胞が生き返ったような気分になるという。私もここ数日、起きたあとすぐに散歩をするようにしてみた。すると、確かに朝日を浴びて深呼吸すると気持ちがいいし、歩くことでちょっとした運動にもなるため、頭と身体が短時間で覚醒する。その結果、朝からダラダラとテレビを見る時間も減り、スムーズに仕事モードへと切り替えられるようになった。朝日を浴びると、14~16時間後にはメラトニンが分泌されるため、その晩の早寝習慣にもつながる。いい循環だ。

■朝1分、仕事のアイディアを考える
(難易度★★)

 朝の脳は、まだ情報が何も書きこまれていないクリアな状態。そのため、仕事のアイディアを考えるのにも適しているのだという。著者は、アイディアを生み出したいとき、そのテーマに関連するヒトやモノの情報をすべてインプットし、目を閉じて1分間集中して考える。その結果、登場人物や顧客が笑顔になっている映像が出てきたら、それがポジティブなアイディアのヒントになるのだという。仕事で行き詰まりを感じていると、時間帯に関係なく四六時中そのアイディアについて考え込んでしまいがちだが、脳がスッキリしている朝に時間を決めて考えるほうが確かに効果的なようだ。

■朝1分、偉人の格言を読み、成功する人間力をつける
(難易度★★★)

「カタい本を読むのは苦手…」という人も、毎日1ページずつであれば読み進められるだろう。時代を超えて読み継がれている偉人の本や名作には、いつの時代にも通用する普遍的な生き方の指針が記されているため、本質的な人間力を養うことができるという。例えば、兵法を綴った孫子は何千年も前の戦の本にもかかわらず、今でもビジネス戦略で引き合いに出される名著だ。著者は孫子の他、孔子や吉田松陰、森信三、武田信玄などの言葉もすすめている。うん、これはその日の仕事や話題のヒントにもなりそうだ。

 著者は、物事を持続させるために重要なことは「行動のハードルをいかに下げるか」だと主張している。だからスタートは“1分”なのだ。はじめは1分しかできなくても、慣れてきたら2分、3分と長くしていけばいいし、徐々に実現できる習慣の数も増えていくだろう。あなたが達成したい目標(仕事でも、ダイエットでも、いっそ恋愛などの人間関係でも)に近づきたいと願うなら――まずはそのために、朝の“1分”から変えてみてはどうだろう。

文=中川 凌