月収を1.5倍にする一番現実的な方法。お金のポケットを増やすスゴイ稼ぎ方とは?

ビジネス

2018/7/31

『お金のポケットが増える スゴイ!稼ぎ方』(山﨑拓巳/かんき出版)

 あなたは、自分の月収に満足していますか? 現実的に「自分の収入を上げたい」と考えるとき、真っ先に思いつくのは「出世」と「転職」だろう。しかし、今の時代、20年30年と同じ会社で働いたとしても、順調に給料が上がっていく保証はない。「転職」はしやすくなってきているが、相応のスキルがなければ、いきなり大幅な収入アップは見込めない。そんな状況に置かれる現代の会社員に対して、本書『お金のポケットが増える スゴイ!稼ぎ方』(山﨑拓巳/かんき出版)は、“お金のポケット(=収入源)”を増やすことを推奨している。

 例えば、「会社員が月30万円の収入を1.5倍に増やす」ことを考えてみよう。会社員は、会社がリスクを負ってくれる代わりに、高い成果を出したとしても急激に給料が上がるわけではないから、本業の収入だけで45万円を達成するのはむずかしい(もしくは、時間がかかる)。しかし、別の仕事で15万円を稼ぐ、もしくは、毎月5万円手に入る別の仕事を3つ持っておく…というように、複数の収入源(=副業)を持つという方法ならば、実現の可能性が増すのではないだろうか。企業の倒産が相次いだリーマンショック後、アメリカでは「セブンポケッツ(=7つのお財布)」という言葉がよく使われるようになったという。収入源を増やすということは、人生設計のリスク分散にもなる。

■自分の「得意なこと」が売り物になる時代

 では、複数の収入源を持つ「稼げる人」たちは、どのように本業以外の仕事を見つけているのだろうか。本書ではいくつかの方法が挙げられているが、多くの人が応用できそうなのが「売り物になるコンテンツを見つける」こと。ネットが発達した現代では、自分の持つ「強み」をお金につなげることはそれほどむずかしいことではない。例えば、あなたがパソコン好きならば、パソコンに詳しくない女性やお年寄りに「パソコンのセッティング」という仕事を提供することができる。自分が当たり前にできることであっても、それが「誰かの悩み」を解消することにつながるのであれば、それは立派なビジネスになりうる。一見小さな仕事であっても、組織化することで大きな事業に成長させていくこともできるはずだ。

■自分の「希少性」を高める

 複数の収入源を持ち、その道の達人になることは、社会におけるあなたの希少性を高めることにもつながる。たとえば、100人にひとりレベルのスキルを3つ持っているとしたら、あなたの希少性は、「100分の1×100分の1×100分の1=すなわち100万分の1」になるのだ。いくつかのスキルを組み合わせれば、あなたにしかできない仕事を実現することもできるだろう。会社側からみても、副業を経験した社員は、「複眼的な思考を持っている」「会社の外にも人脈がある」「経営者の感覚もある」(各項目の詳細は本書を参照してほしい)などの強みを備えており、会社にとって利益をもたらす貴重な存在になる。だからこそ、こうした有能な社員の離職率を下げたい企業では、いち早く副業解禁の流れが始まっているのだという。

■とはいえ、本業をおろそかにしてはいけない!

 副業が軌道に乗り始めたら、本業の方に身が入らなくなった…なんてことは絶対に避けたい。忘れてはいけないが、安定した収入を得られる本業があるからこそ、副業にチャレンジできるのだ。本業で学んだことを副業で生かし、副業で学んだことを本業に生かしていく…という、“学びの相乗効果”を理想としてほしい。それに加えて、組織に所属する会社員には、そのポジションだからこそできるチャレンジがある。会社のネームバリューや資金力を利用してプロジェクトに携わることができるし、業務上のリスクも最終的には会社がもってくれるのだ。会社員だからこそできるトレーニングを積み、副業との相乗効果を生みたい。

 本書ではそのほか、著者がこうした働き方に対する考えを持つようになった原体験(特に、“ほぼ全財産を失った「大事件」”は衝撃的だ)や、9つの「稼げる人」のタイプなども紹介している。いよいよ本格的に到来する「副業時代」に向けて、本書はこれからの“稼ぎ方”を教えてくれる良い手本となるはずだ。

文=中川 凌