“読んだだけ”で偉ぶるヤツを絶対に超える! 必勝アウトプット法を図解

ビジネス

2018/9/12


『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢紫苑/サンクチュアリ出版)

「今よりもっと稼ぎたい」
「自分を成長させたい」
「世の中の仕組みを知りたい」

 私たちは、さまざまな目的をもってビジネス書を読んでいる。中には、人よりも多くの時間とお金をかけ、月に10冊、20冊と読んでいる熱心な読書家もいるだろう。だが、その読書体験は本当にあなたの人生を変えているだろうか。むずかしそうな本を“読むだけ”で満足していないだろうか。本書『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢紫苑/サンクチュアリ出版)の著者は、「圧倒的に結果を出し続けている人は決まって、インプットよりもアウトプットを重視している」と断言する。いくら成功者や専門家の本を読み、学びを得たとしても、それを“使う”ことができなければ、あなたの人生は変わらないのだ。

■“インプット”と“アウトプット”の定義

 ビジネス書をよく読んでいる方には説明不要かもしれないが、具体的な話に入る前に、著者のいう“インプット”と“アウトプット”の定義を確認しておきたい。

インプット=「入力」すること 「読む」「聞く」→「脳内世界」が変わる
アウトプット=「出力」すること 「話す」「書く」「行動する」→「現実世界」が変わる

 つまり、自分が直面している現実を変えるためには、本を読んだり、話を聞いたりして“わかったつもり”になるだけではまだまだ不十分であり、話したり、書いたり、行動したりしなくてはならない。本書は、具体的な“アウトプット”の方法をたくさん紹介しているので、そのうちいくつかを見てみよう。

■読んだ本の感想を必ず書く! その効用は――

 著者は、ビジネス書で学びを得たいと考えている社会人に「読書感想を書く」ことを推奨している。感想を書くためには、まずきちんと内容を理解し、著者の主張を頭の中で整理しなくてはならないから、必然的に記憶として定着しやすい(私自身も、自分でレビューを書いた本のことはよく覚えている)。「いきなり感想なんて書けない」と思う人もいるかもしれないが、はじめから凝った文章を書く必要はない。著者が推奨するテンプレートは、これくらいシンプルなものだ。

【読書感想文の基本形】
ビフォー:この本を読む前の私は○○でした。
気付き:この本を読んで私は、△△について気付きました。
TO DO:今後、××を実行していこうと思います。

「ビフォー」→「気付き」→「TO DO」の順で書いていけば、今の自分が抱える悩みと向き合い、その本から何を学び、その結果“これから何を実行するのか”を明確化することができる。

■つらさや苦しさは、言葉で表現する!

 私たちが日ごろ抱えるつらさや苦しさに対しても、“アウトプット”は有効だという。日本人は、自分の感情を表に出さず、内側にため込んでいることが多い。だが、「つらい」「苦しい」と感じたときには、言葉や文章でその感情を表現することが「癒し」につながる。悩みを他人に相談したり、SNSで愚痴を言ったりすることで、気持ちが楽になった経験がある人は多いだろう。それは、自分がため込んでいるものを表現した結果なのである。

  インプットばかりでも、アウトプットばかりでも、人は効率よく成長することはできない。私がやっているライターの仕事でたとえれば、いくら文章術の本を読むだけでも文章は上手くならないし、ただ闇雲に量をこなして文章を書くだけでは“自己流”になってしまう。文章術について学び、その内容を咀嚼して実行する。そして、そのアウトプットを編集者や読者に評価してもらう――そのサイクルを回していくことが、良い記事を書くことにつながるのだ。

文=中川 凌