女性ホルモンの低下はシワや肌荒れにも影響が… 自然に女性ホルモンを整える食事法

食・料理

2018/10/17

『「女性ホルモン力」がアップする食べ方があった!』(定 真理子・北野原正高/青春出版社)

 スーパーには、秋の味覚が並び、目にも彩りを与えてくれます。しかし食べ物があふれる現代にもかかわらず、毎日必要な栄養素をとって生活している人は、実は少ないと言われています。忙しくて朝食はとらない、お昼は菓子パン1つ、仕事から遅く帰ってきてからの夕食はコンビニのお弁当(しかも、カロリーが気になるからサラダだけなんてことも)…。こんな食生活をしている人、少なくないのではないでしょうか。

『「女性ホルモン力」がアップする食べ方があった!』(定 真理子・北野原正高/青春出版社)は、偏りがちな食生活を整えるための栄養学を網羅した1冊です。

 本書では特に、女性ホルモンバランスを整えるための栄養素について紹介されています。女性ホルモンが生理や妊娠・出産に関係していることはよく知られていることですが、それだけではなく、不眠や気分の浮き沈みなどの精神的な不調、シワや乾燥などの肌の不調にも影響を与えているといわれています。しかし女性ホルモンの量は常に変化しているため、そのバランスを最適にすることが、心と体を元気に保ち、毎日を快適に過ごすための鍵だと言えます。

 しかし女性ホルモンには弱点があるといいます。ストレスと低栄養です。女性ホルモンは脳から分泌されますが、ストレスを過剰に受けると、適度な量の分泌がなされず、不調を招く要因となります。

 また、白米、パン、麺類、スナック菓子やジュースなど、糖質が高い食べ物や飲み物で空腹を満たすのも、女性ホルモンバランスを崩しやすい食事の仕方です。われわれの体は高血糖に対する対応が1つしかないため、血糖があがりやすい食事をとり続けると、血糖のコントロールが不良になり、血糖の急上昇、低血糖などを引き起こします。これらがうつ症状、不安障害、食後の眠気、自律神経失調などの心身の不調を引き起こすと言われています。

 しかし、これら2つの不調の要因を、完全に取り除くことは難しいでしょう。そのため本書では普段の食事に「たんぱく質」「コレステロール」「イソフラボン」「鉄」「ビタミンB群」の5つの栄養素を取り入れてほしいと述べています。コレステロールは「ほか4つの栄養素はともかく、コレステロールは体に悪いのではないか?」と誤解されがちな栄養素ですが、脳内の神経伝達を行う役目を負う大切な栄養素です。若い女性が悩みがちな「生理不順」「生理痛」を緩和する効果も期待されています。

 では、どのようにこれらの栄養素をとればよいのでしょう。たとえば白米やパンなどの主食の量を減らし、その分肉・魚・卵・大豆製品などたんぱく質を多く含んだおかずを増やすことで、過剰な糖質をおさえ、自然に女性ホルモンバランスを整えることができます。仕事の合間に口に入れるお菓子もチョコレートやスナックではなく、腹持ちがよくかつ高たんぱく質なナッツ類やヨーグルトなどに代えてみましょう(ナッツ類は脂肪も多く含んでいるため、高い栄養があるとはいえ取りすぎには注意が必要です)。

 食事と共に、毎日のストレスも軽減できるように、ストレス解消法にも気を遣っていきましょう。よく、お酒をストレスの解消方法にあげる人がいますが、アルコールは体内のビタミンを大量に消費してしまいます。極端な例ですが、「やけ酒」をするよりは、高たんぱくの焼き肉を「やけ食い」した方が、体にとってはよい栄養を蓄えることができるのです。

「栄養素には、心身の不調を改善する力がある」と、本書の著者が序文で述べているとおり、毎日の食事を見直して、不調を克服していきましょう。

文=音田アユム