女性ホルモンの乱れでひげやすね毛が生える!? ホルモンバランスを整えて美しく

健康・美容

公開日:2018/11/25

『「きれい」を育てる 女性ホルモン整えレッスン』(神藤多喜子/池田書店)

 数十年前と比べると、男性と同様に大学に進み、社会に出て働く女性が格段に増えました。個人の生き方が多様化してきている証。しかしそれと同時に、仕事でのストレスが溜まって暴飲暴食に奔ったり、睡眠時間が削られて生活が乱れたりしてしまうこともまた増えてきているようです。

 本稿で紹介する『「きれい」を育てる 女性ホルモン整えレッスン』(神藤多喜子/池田書店)は、バリバリと働きながらももっときれいでありたい、あるいはいまの美しさをこのまま維持し続けたいと思うすべての女性を応援しています。その中身を少し見てみましょう。

■「働き過ぎ」で女性にもひげ?

 最近、働く女性たちから「ひげが生えるようになった」とか「すね毛が濃くなった気が…」あるいは「声が低くなった」という話がきかれることも。こうした生理現象が発生するのは、働きすぎが女性を男性化させてしまうことが原因なのだそう。

advertisement

 これは、過度にバリバリと働くことでからだのホルモンバランスがくずれ、通常は女性ホルモンのほうが優位なはずなのに、男性ホルモン優位に逆転してしまって起こるといわれています。とくにノルマや締め切りに追われるような職種についている女性は、男性ホルモンが分泌されやすく、そういった状況に陥ってしまうようです。

 ひげやすね毛だけでなく、肌のきめが粗くなり皮脂が多くなったり、筋肉質になってしまったり、あるいはイライラしやすくなったりするのも、ホルモンバランスの乱れが原因だといいます。

■毎日の食習慣がきれいの決め手

 わたしたちは食事から身体に必要な栄養分を取ることで生きています。このとき適度な食欲と定期的な排泄があれば、身体はおおむね正常で、活力もある状態。しかし、食欲がないのに無理矢理食事をしたり、あるいは過度な食欲で暴飲暴食をしてしまったりするときには、代謝がうまく行われず、身体に毒素が溜まってしまうのだといいます。この毒素こそがホルモンバランスの乱れを引き起こす一因になるのです。

 身体に毒を溜めないためには、食生活でいくつかのことに気をつけなければなりません。食事をする時間を毎日同じにしたり、満腹になるまで食べないように(腹七分から腹八分を意識)したりするのは当然のこと、一日の食事の中心を昼食にするということもまた大切なのだそう。

 これは「昼は忙しくて食事なんかまともにとれない!」という女性にはなかなか難しい話かもしれませんが、朝や晩は消化力が低下して身体に毒素が溜まりやすくなっているのに対し、昼は活力・消化力がみなぎり毒素を溜めないようにきちんと代謝ができるということで、実践してみる価値はあるでしょう。

 本稿では、食生活の乱れがホルモンバランスの乱れに通ずるということを中心に紹介してきましたが、本書には「ホルモンにまつわるウソ・ホント」や「女性特有の不調別セルフケア」など辞書的に使って一目でわかる、すぐに役立つ情報も満載。きっと目からウロコな思いをすることでしょう。

文=Junko. M