ビジネス書の内容、仕事に生かせていますか? 紙1枚で学んだことが身につくスゴ技!

ビジネス

2018/11/30

『すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法』(浅田すぐる/SBクリエイティブ)

 最近読んだビジネス書あるいは最近参加したセミナーの内容を簡単に説明できるだろうか。そこで学習したことをどのように仕事に生かせばよいだろうか。

 この2つの質問にうまく答えられないようであれば要注意だ。なぜかといえば、仕事で役に立つと考え、ビジネス書を読んだりセミナーに参加したりしているビジネスパーソンであっても、その勉強のしかた次第では、もしかするとまったく内容が身についていないかもしれないからである。

「勉強のしかたが間違っているのはわかっているが、具体的ないいやり方を知らない」、あるいは「せっかくの勉強が身につかないのはなぜだろう」と思っている人におすすめなのが『すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法』(浅田すぐる/SBクリエイティブ)だ。

 本書では、知識を確実に自分のものにするシステム(体系)が初伝・中伝・応伝の順でステップ別に紹介されている。せっかく学んだことを自分のものにするために、本書を用いてその方法を身につけていってほしい。

■学んだことの「本質」を20字でまとめる

 資料作成、仕事、勉強——これらの行為に共通するのは「思考の整理」だ。思考の整理がきちんと行えていなければ、資料作成や仕事、勉強に取り組んでいるつもりでも、その成果は自らの血肉とはならない。

 では、その思考の整理をどのように行うか。本書によると、制約をかけることが重要だそう。著者が言う制約とは、ものごとを考える際に常に「○○という枠内に収めるには?」と自分自身に問いかけていくことだ。この問いのおかげでシンプルな言葉でまとめようと、考え抜く力がつく。そして、考え抜いた末に残るものこそが「本質」なのである。

 著者曰く、この「本質」はどんな場合でもおおむね20字程度でまとめることができるのだという。いろいろな思考材料をもとに考え抜き、20字にまとまったものこそが、学習の成果としてしっかり身につくのである。

 ここで誤解のないように言っておくと、ものごとの「本質」とは、たいていのことに当てはまる共通の事項であり、絶対的な真理や常に正しいことではない。勘案すべき状況などが変わることで、それに応じて「本質」も変化するというわけである。

■アウトプットとは人に説明すること

 本質を洗い出すことによってインプットが行われる。このことは上述した部分で理解できただろう。それでは、インプットした内容をどうアウトプットするのかを、ここから考えていきたい。

 アウトプットは、学習した成果を実際の仕事や生活に生かすための第1歩目のステップである。結論から言えば、これができる状態というのは、頭に入れた内容を他人にわかりやすく説明できるという状態だ。

 もし説明する相手が、「What?」、「Why?」、「How?」のような質問を投げかけてきたときに、それにうまく答えられないのだとすれば、その説明は、すなわちそのアウトプットはまだ不十分であるという。

 つまり、理解したことを人に説明したときに、その説明に対してどのような質問が返ってくるのか、それにどう答えるのか、ということまでじっくり考え抜いて(たとえばリストアップしてみる)はじめて、アウトプットがきちんとできたと認めてよいのである。

 ここで紹介したことに加えて、本書で述べられていることを素直に実践してみてほしい。そうすることで、これまではなかなか勉強や、セミナー、読書の成果を実感できなかった方でも、生まれ変わった自分がいることに気づけるだろう。

文=ムラカミ ハヤト