パパよ、ママとチームになれ!育児で別人化した妻の最強トリセツ

出産・子育て

2018/12/30

『出産・育児ママのトリセツ ~「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ』(山本ユキコ:著、高倉美恵:イラスト/忘羊社)

 子どもを授かると、夫婦は「夫と妻」の関係に加え、「パパとママ」の関係になる。「妻」と「ママ」は、ただ名称が違うだけではない。接し方も変わってくる。自ら子どもを宿すわけではない「パパ」は、ここに鈍感で、しばしば「ママ」を激怒させてしまう。

『出産・育児ママのトリセツ ~「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ』(山本ユキコ:著、高倉美恵:イラスト/忘羊社)は、出産・育児でイライラしているママに対して、夫がどう接すればよいかを示す1冊だ。本書によれば、かつては実家や地域の力を借りて出産・育児ができたが、今の時代は必ずしもそれに期待できない。パパとママがチームで子育てを成功させるしかないのだ。

 このような事態において、ママは、母親という役割でい続けることの「緊張」、社会と切り離された「孤独」、そしてやるべきことが思ったとおりに進まない「いらだち」を抱えがちだ。そして、一見のんびりと「夫のまま」でいるように見えるパパに敵意をもちやすい。そのため、パパはママの味方であることをことさら強調しなくてはならないのだ、という。

 味方であることを示すには、具体的にどうすれば良いのだろうか。たとえば、ママが愚痴ったり、悩みをもらしたりするとき、パパは具体的なアドバイスをしてはいけない。

相談しているように見えても、単にあなたに話すことで自分の気持ちや考えを整理しているだけなのです。

 パパに求められているのは、「タイヘンだよね」と共感し、あいづちを打つことだけ。答えを用意する必要はない、と著者は語る。本書が非常に危険視するのは、ママの悩みに答えようと自分の母親の例を持ち出すこと。逆鱗に触れる行為に他ならないようだ。

 パパにしてみれば、自分が同意できない愚痴や悩みを聞かされ、反論が許されない状態が続くことは、苦痛かもしれない。一部のパパは、それならと黙って場を去る方法を選ぶ。しかし、本書によれば、ママはこれを「逃亡」とみなし、「私は嫌われている」感じ、慢性的にキレやすい状態に陥るという。

 八方塞がりのようなパパは、どう振る舞えばよいのか。

 本書は、「妻に責められて逃げたいときは、黙って家事」が最良の選択肢だとしている。洗い物ひとつでもすることで、「あなたの敵ではない」ことが態度で示せるのだ。

 本書が述べるには、出産・育児が順調な夫婦は、夫がそれなりにケアしているという共通点が見受けられる。ケアの具体的な方法は、ぜひ本書にあたってもらいたい。

文=ルートつつみ