「Please」は失礼? ファーストクラスの英語力で一目置かれる存在に!

ビジネス

2019/1/14

『ビジネスパーソンが知っておきたいエグゼクティブの英語』(清水晶彦/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 自分の英語が相手にどんな印象を与えているか、気になることはないだろうか。学校で勉強した文法、知識、用語を駆使してみるが、果たしてビジネスパーソンにふさわしい英語になっているのか。日本語もそうであるように、丁寧な言葉を選んだつもりでも、使い方を間違えれば相手を不快にさせてしまうこともある。

 いきなりネイティブレベルの英語を習得するのは至難の業だが、今よりも少しレベルアップすることは可能だ。難しい単語を覚える必要はない。すでに知っている単語の正しいニュアンスを理解し、適切な表現を選ぶだけで、ビジネス英語のレベルはグッと上がる。そのための方法を教えてくれるのが『ビジネスパーソンが知っておきたいエグゼクティブの英語』(清水晶彦/ディスカヴァー・トゥエンティワン)だ。

 航空会社の客室乗務員として勤務する著者が、ビジネスで使用する英語表現を、「エコノミークラス」「ビジネスクラス」「ファーストクラス」に分けて解説する。

■丁寧にお願いする

 お願いをする時、とりあえず「please」をつければ問題ないと思っている方も多いのではないだろうか。だが、実はpleaseを使った表現は、エコノミークラス。ネイティブスピーカーには、命令調、強制的に聞こえてしまう。これからは、ビジネスクラス、ファーストクラスの表現を使ってみよう。

△エコノミークラスな表現
Please look over the documents by tomorrow morning.
明日の朝までに、書類に目を通しておいてよ。
◯ビジネスクラスな表現
I would like you to look over the documents by tomorrow morning.
明日の朝までに、書類に目を通しておいてほしいのですが。
◎ファーストクラスな表現
Could you look over the documents by tomorrow morning, if possible?
申し訳ございませんが、明日の朝までに書類に目を通しておいていただけますか?

■失礼にならないように尋ねる

「あなたの言っていることがよくわかりません」と言うには、少し勇気がいるのではないだろうか。日本語であっても言葉や言い方に気をつけなければ、相手を小馬鹿にしているように聞こえるからだ。

 とはいえ、ビジネスの場でわからないことを曖昧にしておくと、後々問題になってしまう。適切な表現を使って躊躇せず尋ねてみよう。

△エコノミークラスな表現
I can’t understand you.
あなたのことが理解できません。
◯ビジネスクラスな表現
I’m not sure I understand what you mention.
私にはおっしゃることが理解できないようですが…。
◎ファーストクラスな表現
I’m sorry, but I’m not sure I understand what you mention.
申し訳ないですが、あなたのおっしゃることがわからないのですが…。

 本書では、20のビジネスシーンで使える表現が紹介されている。基本的な場面が網羅されているため、すぐにビジネスに活かせるものばかり。著者によれば、丁寧な英語を話す時のポイントは、相手を気遣うこと。日本語では当たり前にやっていても、英語では言い方が分からず、ついシンプルな「エコノミークラス」の表現に頼ってしまいがちだが、本書を参考にすれば、「ビジネスクラス」「ファーストクラス」の表現を習得できる。加えて、さらに役立つ表現やアドバイスも収録されており、日々の業務で英語を使うビジネスパーソン必読の1冊だ。

文=松澤友子