薬やサプリメントに頼らない! 食べ物と生活習慣で不調を除く“薬膳的セルフケア”

健康・美容

2019/1/14

『オトナ女子の 薬膳的セルフケア大全』(水田小緒里/ソーテック社)

 私たちの心と体は密にリンクしている。心が元気でないと体も動かず、体が病気になるとつられて心も不安定になりがちだ。しかし、こうした時でも「薬やサプリメントに頼るのは抵抗がある…」と考えている方は意外と多いはず。そんな方にぜひとも手に取ってほしいのが、薬に頼らないで治癒力アップを目指す『オトナ女子の 薬膳的セルフケア大全』(水田小緒里/ソーテック社)だ。

 薬膳というと難しく感じられ、特別なものを口にしなければならないように思えるかもしれない。しかし、本書は普段の食事や生活習慣を変えることを薬膳としているので、誰でも手軽にチャレンジしやすい。

 私たちの体や心に必要な薬膳は、各々の体質や不調が現れている箇所によって異なる。そのため、まずは本書を参考に現在のコンディションを正しく知ってみよう。

■自分の体質と生活リズムを正しくチェック

 体の状態は毎日変化し続ける。そのため、心身の悲鳴に気づくには自分の体質や生活リズムをチェックする時間を意識的に持とう。

 例えば、目や肌の乾燥が気になってきたときは、「津液(しんえき)」が不足しているサインかもしれない。津液には体を潤し、関節の動きをなめらかにする働きがある。十分に足りていれば目や鼻、口が潤い、髪や肌にもツヤが見られる。

 しかし、津液が少なくなると「陰虚(いんきょ)」と「水滞(すいたい)」というタイプのどちらかに当てはまるようになり、体に不調が現れ始める。「陰虚タイプ」は、ほてりや乾燥による便秘、から咳といった症状がみられるのが特徴。

 そのため、豆腐や豆乳、アスパラガス、おくらなどといった津液を生む食材を摂取していき、香辛料やねぎ、にんにく、生姜などを避けるとよい。

 対して、津液の巡りが悪くなった「水滞タイプ」は、余分な水分「湿」が溜まった状態であるため、むくみやすい。他には吹き出ものができやすい、体が重だるい、軟便・げりになりやすい、吐き気といった症状も見られる。

 このタイプは運動や半身浴などで発汗を高め、水分代謝をよくしていく必要がある。食事では油っぽいものや甘いもの、アルコールを控え、とうもろこし(特にひげ)や冬瓜、なす、もやし、レタスといった、体の余分な水分を取り除けるものを摂取すると良い。

 日常生活の中で感じる小さな異変は、見過ごしてしまいやすい。だが、体や心は代えがきかない大切なものだからこそ、食生活や生活習慣を変えて健康を維持したいところだ。

■体質に合った不調改善法を

 自分の体質を詳しく理解した後は、体に合った不調改善法を取り入れていこう。例えば、腰痛ひとつとってみても、症状や対策はタイプごとに異なる。

 腰痛のときは患部を温める方も多いだろう。しかし、先ほどご紹介した水滞タイプの場合は腰を温めるよりも、津液の巡りをよくすることが一番の改善策となる。このように、同じ症状でも体質によって効果的な対処法は変わるからこそ、薬膳的セルフケアで体を正しく労わってみてほしい。

 ちなみに、本書には手軽に薬膳的セルフケアができるよう、日頃使っている食材で作れるレシピも収録されている。中でも、薬膳茶は毎日の食事に取り入れやすく、体質に合わせてブレンドできるので、ぜひ試してみてほしい。

 人生を謳歌するには、心身が健康的であることが大切だ。いつまでも素敵な自分でいるには、体に良いことを積み重ねていく必要がある。そう気づかせてくれる薬膳的セルフケアは、人生の質を高めてくれる薬にもなる。

文=古川諭香