美しいセックスシーンに悶える! 筋肉フェチ必見のエロきゅん恋愛漫画

マンガ

更新日:2019/3/31

脱いで触って愛して
『脱いで触って愛して』(いいじま凛/小学館)

 人にはさまざまなフェチがあり、異性を見たとき、顔や体のパーツが自分好みだとテンションが上がってしまうものだ。中でも、鍛え上げられた男性の筋肉は世の女性をキュンとさせる。自分とは違う性別だからこそ手に入れられたたくましいボディは、女性の目に魅力的に映るものだ。

 しかし、実生活の中で筋骨隆々な男性に胸キュンできるシチュエーションは限られているため、残念な気持ちを抱え続けている筋肉フェチな女性は意外と多いはず。そんな方はイケメン筋肉男子と筋肉フェチ女子の恋愛模様を描いた『脱いで触って愛して』(いいじま凛/小学館)で、ドキドキを補給してみよう。

 主人公となるのは、筋肉フェチの森野小鳥。デザイナーとして働いている小鳥は自社のイケメン警備員・真壁の筋肉に魅了され、制服姿の彼をスマートフォンで隠し撮りすることを日課としていた。「制服の下に隠された筋肉美…きっと私しか気づいていない」――そう思いながら撮りためた写真を見返すことが、小鳥の毎日の楽しみとなっていた。

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 そんなある日、ひょんなことがきっかけで小鳥の盗撮が真壁にバレてしまう。すると、真壁は引くどころか「付き合ってほしい」と、小鳥に自分の気持ちを告白。小鳥は真壁の筋肉にしか興味が持てていなかったため一度は告白を拒否したが、その後、彼の熱い想いと誠実な人柄に心動かされ、付き合うことを決意。晴れて恋人同士となった2人は甘美でエロティックな大人の恋愛を楽しむようになっていく。

 男性の肉体美にスポットを当てている本作はエロティックな描写が多いからこそ、恋愛経験豊富な大人女子もドキドキさせられてしまうはず。この度発売された最新巻(3巻)では1ページ目から甘くて美しいベッドシーンが描かれている。読者は本作を開いた瞬間から甘美な世界に誘われてしまうはずだ。

 また、今回新たに登場したラテン系マッチョ・巽イアン有吾も要チェック。小鳥と同じ会社の営業部で働いているイアンは大学時代にボクシングをしており、真壁とも顔見知り。無邪気で人懐っこい性格のイアンは小鳥ともすぐに親しくなるが、それにより真壁のドSスイッチが発動。イアンの登場により小鳥への独占欲を募らせた真壁は優しい獣となり、前巻まで以上に激しく甘いベッドシーンが繰り広げられていく。

 硬派で誠実な真壁が見せる、嫉妬心やエロティックな表情は女性の心を鷲掴みにする。小鳥を優しく淫らに抱く真壁を見ていると、「こんな彼氏がほしい…!」と思わされてしまうだろう。

 エロティックな恋愛漫画は女性にとって、卑猥に感じられることもあるだろう。しかし、本作はベッドシーンが美しく描かれているため、エロティックな展開にも純粋にキュンキュンできる。また、ストーリーがしっかりと練られているので、読者は2人の進展が気になり、続編が待ち遠しくなる。

「私もイケメンな筋肉男子から思いっきり愛されてみたい…」――本作を手に取ると筋肉フェチではなくても、そう思えるようになってしまうから不思議だ。見放題、触り放題、舐め放題な筋肉フェチ全開の恋は果たしてどんな結末を迎えるのかチェックしてみてほしい。

文=古川諭香