本物のお金持ちは高級車を買わない!? 大富豪がわが子にだけ教えるお金の秘密とは

暮らし

2019/3/25

『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』(スティーブ・シーボルド:著、弓場隆:訳/サンマーク出版)

 みなさんはお金持ちになりたいだろうか。おそらく、本稿をお読みになっているからには、多かれ少なかれお金持ちになりたいと願っていることだろう。これまでみなさんがお金持ちになれなかった理由はいくつかあるだろうが、その最たるものは“お金持ちが考える成功”を知らないことである。言い換えれば、みなが“一般大衆が考える成功”に固執してきたということだ。

 本稿でみなさんに紹介する『大富豪がわが子に伝える秘密の法則』(スティーブ・シーボルド:著、弓場隆:訳/サンマーク出版)は、貧しい青年時代を送るも文字通りお金持ちになった著者が、1200人以上ものお金持ちにインタビューを重ね、その中から有益だと思えるものを集めたいわば金言集のようなものだ。

■自分の思う“幸せ”にお金をどう使うか

 お金持ちになるためにまず必要なステップのひとつに、“お金と幸せの関係を考える”ということがあるように思える。ちょうどこれについての有益な示唆を本書の中に見つけたので、まずはそれを紹介したい。

 多くの人は「お金がないから幸せではない」とか「お金があればもっと幸せになれるのに」という。しかし、それは間違っている、と本書の著者は諭す。

 著者によれば、お金を手に入れることで得られる満足感や幸福感は束の間のものにすぎないという。たとえば、高級車を買ってワクワクするのは、それが自宅に届く前日や乗り始めて数週間、あるいは数か月経つまでである。あとは普通の乗用車とさして変わりがないと感じてしまうらしい。

 お金を持っておりかつ幸せを感じている真のお金持ちは、こうしたつかの間の幸福感をよりどころに生きているのではない。彼らは家族や友人と深くつながっており、そこに幸せを感じているのだ。自分が思う幸せを見つけ、そこに惜しみなくお金をつぎ込むことがどれだけ幸せかは想像に難くないだろう。

 真のお金持ちは、「お金を持っている→幸せ」なのではなく、「幸せなことがある→それにお金を使う」という構図を意識しているのだ。

■本当のお金持ちは“浪費”をしない

 これから紹介する言葉は本書に挙がっている言葉でもあり、わたしの知り合いにいるお金持ちから聞いた言葉でもある――「本当のお金持ちは浪費をしない」。

 セレブと言われる人がテレビで取り上げられているのを見ると、「本当のお金持ちは浪費をしない」という言葉は真っ赤な嘘のように思える。しかし、実際はそうではない。この言葉が真に意味するところは“自分の収入以下の暮らしをせよ”ということだ。どんなに資産を持っているお金持ちでも、このことを常に意識しているという。

 タイトルを見て、本書にはお金持ちになるための具体的な方法が書かれていると思う人もいるだろう。しかし、本書はもっと本質的だ。お金持ちになる準備を始めようとしている人、あるいはその準備が整った人にとっては非常に役に立つ書籍である。

 実際、このレビューで、本当のお金持ちにとっての成功はお金を手に入れることでも、手許にあるお金を浪費することでもないということがお分かりになっただろう。本書を通じて、お金持ちになるにあたっての心得を身につけていただけたらと思う。

文=ムラカミ ハヤト