「リテラシー」「アジェンダ」ってどんな意味?新入社員を惑わす、難解な“カタカナ語”

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2019/4/22

『超訳「カタカナ語」事典』(造事務所/PHP研究所)

 今日、「よく耳にするけれど意味がわからない言葉」が多い。その代表格として「インスタ映え」や「あざまる水産よいちょまる」などの若者言葉が取り上げられがちだが、ビジネスシーンにおけるカタカナ語も然りである。言葉を造り、覚えることに長けているはずの若者でも「本当にその言葉はカタカナ語で表現しないといけないのか」と感じてしまうほど意味の理解に苦しむ。毎年、気持ちを新たに入社する新社会人にとってもカタカナ語を理解することは、乗り越えるべき1つの鬼門である。

『超訳「カタカナ語」事典』(造事務所/PHP研究所)は、新入社員が持つべき最初の実用書であるといっても過言ではないだろう。

 本書では「よく聞くが意味が曖昧、またはわからないカタカナ語」を、例文やよく使われるシーンを想起させながら解説している。例えば「リテラシー」「アジェンダ」「ダイバーシティ」の3つは、ビジネス上で新社会人がよく耳にする難解なカタカナ語の代表格だ。耳にタコができるほど聞くため、いずれは意味を理解しておかないといけない。

 これら3つのカタカナ語は、本書ではそれぞれ「使いこなす力」「行動計画/検討課題」「一人一人ちがうからこそすばらしい」という意味に超訳されている。ここでいう超訳というのは、辞書に載っている意味のことではなく、ビジネスに寄せた「パッと見てすぐわかる意味」のことを指す。もちろん他のカタカナ語も同様に、辞書の意味ではなく、ビジネス用に寄せた意味で解説されている。まさに「かゆいところに手が届くビジネス辞書」なのだ。

 ただ、本書の意図は「意味を理解し、使いこなせるようになること」ではない。著者も以下のように危惧している。

ゆいいつ心配なのは、これを読み終えたとたん、今までカタカナ語を嫌悪していた人が、手のひらを反すようにカタカナ語を多用したりしないか、という点です

 つまり、この書籍の意図は「あくまでも、カタカナ語を理解するための1つの手段として用いてほしい」という点にある。

 現代の日本では「カタカナ語を知らない方が悪い」と思われがちである。この風潮については賛否両論あるが、今はこの流れに乗るのが最善だ。かゆいところに手が届くこの1冊をビジネス辞書として自分のデスクに置いておくのも良し、通勤時間の合間に読む実用書にするのも良し、使い方は自由。難解なカタカナ語なんかに悩みたくない新社会人はぜひ手にとるべきであろう。

文=トヤカン