おひとりさまへ捧ぐ、年収200万でできる“ゆる楽しい”節約生活のススメ

マンガ

公開日:2019/5/3

『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』(おづまりこ/KADOKAWA)

 将来のためとは分かっていても、節約生活を送り続けていると心がすり減り、余裕がなくなってしまうこともありますよね。そんなときは、『おひとりさまのゆたかな年収200万生活』(おづまりこ/KADOKAWA)に描かれている節約術を見れば、気持ちが上向きになるかもしれません。

 本作は、今ある年収で自分らしい暮らしを楽しんでいるおづさんのライフスタイルをまとめたコミックエッセイ。大学卒業後に上京し、派遣OLとして働いていたおづさんはある時、友人との会話で貯金をしようと決意します。「見える化」することでお金の使い方を見直した結果、今ある年収でゆるくて楽しい節約生活を送れるようになりました。

 おづさんが実践している「ゆる節約」には、ピリピリしがちな節約中の心を笑顔にしてくれるポイントがもりだくさん。本稿では、おづさんならではの節約生活の楽しみ方をいくつかご紹介していきます。

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■節約中でも好きなことを諦めない!

 節約には興味があるけれど、どうやって毎月の生活費を削っていけばいいのか分からないと悩んでいる方は多いはず。本作は、そんな方に節約の仕方を教えてくれる指南本でもあります。

 例えば、おづさんは月2万の食費でやりくり。1万を自炊費、もう1万を外食費と決め、毎月の食事を無理なく節約しています。節約しはじめてから、おうちモーニングを満喫するようになったというおづさんは、コスパがよくておいしいレシピにもチャレンジ。作中にはおづさんおすすめの手軽に作れる“ズボラ自炊レシピ”がたくさん掲載されています。

 そして、おづさんは節約中でもしっかり自分に“食のごほうび”をあげています。リラックスしたいときはコンビニのタルト菓子や冷凍のたいやきをコーヒータイムのお供にし、おうちカフェを楽しんでいるのです。

 また、3年前からビールに目覚めたため、月に一度は毎月の外食費の内400円をビールにあてることに。カルディや成城石井、コンビニ限定ビールなど、気になる商品を月に1本ずつ購入し、1年で12種類のビールとの出会いを果たしています。

 おづさんが実践しているマイルールは、節約のひもじいイメージを払拭してくれるはず。自分の“好き”に素直になれる節約生活なら、プレッシャーを感じずに続けていけそうです。

■ポジティブな発想で節約生活を楽しむ

 心がピリピリしない節約生活を送るには、発想の転換が大切。おづさんのライフスタイルを眺めていると、そんな気持ちにさせられます。

“くつしたを買うのがひそかな楽しみです”

 そう語るおづさんは、プチプラなくつしたを購入することでおしゃれを楽しみ、心を満足させています。4カ月に1回、1足ずつ買い足しているというくつしたは種類もさまざま。

 節約中は、値が張るボトムスやトップスの購入をためらってしまうことが多いもの。しかし、くつしたなら購入しやすく、おしゃれをコスパよくめいっぱい楽しむことができるのです。こうしたポジティブな発想はムダ使いを減らすだけでなく、心を豊かにもしてくれます。

 おづさんの日常には、「こんな節約術なら、マネしてみたい!」と思えるポイントがたくさんちりばめられています。食事を楽しんでも、旅行に繰り出しても節約はできる。そう知ることができれば、肩の重荷も軽くなるはず。本作は、将来への不安を抱えているおひとり様や家計の管理に苦しんでいる主婦に救いの手を差し伸べてくれる1冊です。

文=古川諭香