エラ張り、唇の血色、笑うと出る歯茎… 美容歯科医が教える「お口の中」を見直して“本当のキレイ”をつくる方法

美容

2019/5/21

『美容歯科医がこっそり教える ほんとうのきれいをつくる方法』(酒井暁美/幻冬舎)

 鏡に映して向き合うたびに、欠点が気になる自分の顔。大がかりな手術は怖いけれど、自然に、自分らしく、きれいになりたい……! そんなわがままな女性の夢を後押しするのが、『美容歯科医がこっそり教える ほんとうのきれいをつくる方法』(酒井暁美/幻冬舎)。海外で最先端の治療を学び、アンチエイジング歯科学会認定医などの資格を持つ女性歯科医が、美容歯科の専門知識や、たくさんの患者を診察することで得た経験から、これまでの常識の一歩先をいく“本当の美しさ”を提案する。

 著者の酒井暁美先生が顔や身体を健康に美しく保つために大切だと考えているのは、エステでも化粧品でも美容外科での手術でもなく、「全身のバランスを整えること」。全身のバランスが崩れると、骨格にゆがみが生じ、正常でなくなった骨の働きを補おうとして、筋肉が固くなる。そうすると、固くなった筋肉の中で血流が滞りやすくなったり、筋肉の上に脂肪がついたりといったマイナスの変化の原因に。反対に言うと、骨格のゆがみが矯正されると、その上についている筋肉がしなやかになり、脂肪も落ちていくので、健康的に美しくなれるというわけだ。

 そして、全身のバランスを整えるために一番効率的なのが、「お口の中を見直す」ということ。なぜなら、身体の中で最も重いパーツである「頭」が適正な位置にあることが、身体のバランスを整える上ではなによりも大切であり、頭のバランスを取る働きをするのが、歯の噛み合わせだからだ。「噛み合わせのバランスがよいこと=“トゥースバランス”がよいこと」が、美しく健康な身体の決め手となる。

 このトゥースバランスが整うと、免疫力や新陳代謝と深い関わりを持つ唾液の分泌が促されるため、身体は健康になり、肌は美しくなる。さらに、顔の筋肉がバランスよく発達し、全身の骨格も矯正され、筋肉もしなやかになり、プロポーションまで整うという。つまり、お顔の問題点──ほうれい線のシワも、笑ったときに気になる歯茎の色や見え方も、大きく張ったエラも、小顔になりたいという願望も、美容歯科が一気に解決してくれるのだ。

 本書では、美しくなるためのアドバイスはもちろん、虫歯や歯周病、顎関節症などの病気やその原因、最新の治療法など、お口のまわりからはじまる全身の美と健康について、深い専門知識を持つ酒井先生が、わかりやすく網羅的に語っている。

「幼いころから歯医者さんに行くのがイヤだった」「歯科治療に使う機械の音がきらい」と歯科を敬遠している人は、「歯医者さんに行かないなんてもったいない!」と、目からウロコが落ちるかも?

 実際に酒井先生の治療を受けた人の症例や、村田順子氏の漫画も交えながら、「お口の中からはじめる、ほんとうのきれい」について、楽しく知ることができる本書。読み終わるころには、すぐにでも歯科医院に行きたくなっていることだろう。

文=三田ゆき