聴き上手は好感度が高い!職場やプライベートで必ず役立つ聴きスキル

人間関係

2019/5/7

『人間関係がよくなる 誰からも信頼される 聴く技術』(宮城まり子/ナツメ社)

 コミュニケーションが上手な人は、話す以上に聴くことが上手い。会社や家庭、恋人、友人など、さまざまな相手から信頼される聴き方を解説した『人間関係がよくなる 誰からも信頼される 聴く技術』(宮城まり子/ナツメ社)が刊行された。

「聴く」ことの意味

1「聴く」とはどういうことか考えよう
2 相手の話を聴くには耳、目、心を駆使する

 話し上手と聴き上手、あなたはどちらに好感を持つだろうか。上手に人の話を聴くことができる人は、相手の信頼を得て人間関係を円滑にすることができる。聴くことは英語で「Active Listening」といい、訳すと「積極的な傾聴」となる。傾聴とは、耳を傾けてその内容を理解できるように聴くこと。つまり、相手の心を理解するためには、自分の心も身体も相手に集中し、心を込めて耳を傾けて聴くことが必要だ。

 人はたくさん話すほど満足を感じ、話を聴いてもらえると心が落ち着き安心する。人の話を上手に聴くことは情報収集だけでなく、相手からの信頼を得ることにもつながる。聴くことのメリットはいくつもあるが、それを得るためにはちょっとしたコツが必要だ。

NGパターン 態度・姿勢の問題

1 相手に視線を向けない、ながら聴き 
2 ぼんやり上の空で聴く 
3 メモばかりする 
4 うなずいたり、あいづちをうったりしない
5「共感」ではなく「同情」「同調」してしまう

 本書では、話を聴いているときにやりがちなNG行為を大きく三つに分けて紹介している。まず、一つめは「態度・姿勢」の問題だ。聴く気持ちがあっても、そのことが相手に伝わなければ話す気は失せてしまう。「ちゃんと聴いているよ」ということを、態度や姿勢で伝えなければならない。また、トラブルを回避するためにも同情や同調はほどほどにして相手の感情にのまれないように気をつけたい。

NGパターン 話をさえぎる

1 話の途中で口をはさむ 
2 自分の経験などをすぐに話す
3 すぐにアドバイスしようとする
4 質問ばかりする、矢継ぎ早に質問する

 二つめは「話をさえぎる」という問題。人は相談にのるときは「アドバイスをしよう」と思いがちだ。そして、自分はこうだったと経験を語り、聴いているつもりが聴いてもらっているなんて状態になることもある。人の話を聴くときは、最後まで聴く。良いことは言えなくてもいい。そして解決策は一緒に考えるか、相手に求められるまで待ちたい。そうすることで「ちゃんと最後まで話を聴いてくれた」「分かろうとしてくれる」と、が安心し、話してよかったと思ってもらえるからだ。

NGパターン 結論を急ぐ

1 話をせかす 
2 説得しようとする
3 すぐに答えや結論を出そうとする 
4 話の内容を早い段階で判断する

 最後の三つめは「結論を急ぐ」こと。話をせかすほど相手は話しづらくなるものだ。話を聴くときは効率を求めず、沈黙にも意味があるということを知っておこう。話したい内容をうまく整理できない人もいる。聴き手は、ゆっくり待つよ、いつでも話を聴くよ、という姿勢でいたい。

 上手な聴き方は良好な人間関係を築くために不可欠なスキルだ。本書では、仕事仲間や家族、友人といった相手別に、どのように話を聴けばいいのかが分かるよう、マンガやイラストなど図解を用いてスキル向上の方法を解説している。話すことが苦手な人も、聴くことならきっとできるはずだ。

文=なつめ