安達祐実デビュー35周年を飾るヴィジュアルブック! 美しさの秘訣は「人と比べないこと」? 意外な愛読書も

エンタメ

2019/5/18

『YUMI ADACHI A to Z』(安達祐実/双葉社)

 安達祐実を見ていると、生き抜いている人、という印象を受ける。酸いも甘いもかみ分け、人生の苦楽をすべて美しさに変えて輝いているように感じるのだ。かわいくて、凛々しくて、強くて、儚い。驚くほど童顔なのに、はっとするほど熟成している。「表と裏、どっちも素敵だとしたら、それが一番いい」と、デビュー35周年を記念して刊行された『YUMI ADACHI A to Z』(双葉社)には書かれていたが、その一文こそが彼女の魅力を象徴している気がする。

■コンプレックスを輝きに変えるから、美しい

 表紙の写真は安達祐実の顔の原寸大らしい。小さすぎる! だが本人いわく、「腰骨の位置が高すぎておしりが長く見えて、服が似合わない」し、低身長に丸顔など、コンプレックスをあげはじめればキリがないとか。そんな彼女が、上を見ればキリのない芸能界において決めたのは「人と比べることをやめる」こと。ちっちゃいからこそできるおしゃれ。子ども服でも大人っぽく見せる着こなし。ヴィヴィッドな色彩もシンプルなデザインも取り入れるセンス。弱さを隠すのではなく魅せるために自分を磨いているから、安達祐実は美しいのだ。「霞んでいたものが、突然輝きだすってこともあると思う」という言葉も、響く。

■意外と読書家! 知性のある美しさ

 中村文則『教団X』、西加奈子『サラバ!』、桜木紫乃『蛇行する月』に辻村深月『東京會舘とわたし』、村田沙耶香『消滅世界』などなど、撮影された本棚にはびっしり小説が並ぶ。奥にひっそり見えるのは「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」シリーズ。小説以外にも、魚喃キリコのマンガや、訪れたのだろう美術展の図録に写真集、映画DVDなどなど、そこは知識と好奇心の宝庫だ。未知の世界に掻き乱されたい、見知らぬ美を体感したい。その欲求こそが彼女を内側から輝かせ、女優としての礎にも、人としての深みにも繋がっていく。

■美しさを保つためのケアも公開!

 愛用のスキンケアは無印良品。小顔になるために、毎日テレビを観ながらコロコロ。ベースメイクは下地なしで最低限、メイクにかける時間は10分というのは驚きだが、かわりに美肌を保つためにとにかく保湿しているという。「かわいい」は一日にしてならず。安達祐実の愛用ケア用品やメイク道具も本書では大公開! クレンジングや、吹き出物ができたときの対処法まで教えてくれるのはかなりうれしい。

 とにかく写真を眺めているだけでかわいくて、うっとりしてしまう本書。髪型やメイク、ファッションを少し変えるだけで表情が変わる。それでもいつも変わらない魅力。読めば読むほど安達祐実が大好きになる、タイトルどおり彼女のすべてがつまった一冊だ。

文=立花もも