上の子に厳しくしちゃう。怒ってばかり…。「こんなママでごめんね」から卒業するヒント

出産・子育て

2019/5/25

『「こんなママでごめんね」から卒業する本』(福田とも花/WAVE出版)

 子どもを愛している。生まれてきてくれたときは涙して喜んだ。それなのに、今、なぜこんなに怒ってしまうのだろうか。こんなにも小さな子どもを相手に…。「こんなママでごめんね」と心の中で謝っている人は、世の中に結構な数、いるのかもしれない。

『「こんなママでごめんね」から卒業する本』(福田とも花/WAVE出版)によると、子どもが生まれると、母親はそれまで自分自身が知らなかった自分と出会う。それは、別人ともいえる。普段怒りの感情をあらわにしない女性でも、“子どもを産んだ自分”になると、小さな子どもに怒ることがあって当然なのだ。精神的におかしくなったわけではない。

 とはいえ、怒りのままに子育てをするのは、子どもにとってかわいそうだし、母親本人にとっても苦痛だ。「子どもは親を映す鏡」といわれる。本書によれば、子どもの見方で、自分の心の癖がわかり、よりよい育児へのヒントが見えてくる。

 本書は、「子どもの見方」を7つの型に分類している。もしかしたら、あなたに当てはまる型があるかもしれない。

世間の目を気にしすぎて、ごめんね
【他人の目が気になる型】

こんなパパとママで、ごめんね
【夫婦で子育てがうまくできない型】

私のイヤなところが似てしまって、ごめんね
【短所こだわり型】

上の子ばかりに厳しくして、ごめんね
【上の子可愛くない型】

いつも見張ってばかりで、ごめんね
【思いどおりにしたい型】

怒りすぎるママで、ごめんね
【感情をコントロールできない型】

どうしても可愛がれなくて、ごめんね
【子どもを愛せない型】

 この中で【上の子可愛くない型】を挙げてみる。この型の「心の癖」は、2つのパターンに分かれる。

 自分が上の子だったママは、たいてい、子どもの頃に上の子としてガマンを強いられてきた。上の子はしっかりしなくてはいけない、わがままを言ってはいけない、というイメージをもっている。

 他方、自分が下の子だったママは、たいてい、子どもの頃に「本当はこんなお兄ちゃん、お姉ちゃんがほしかった」という理想像をもっている。

 いずれにしても、“自分の上の子”に、こういったイメージや理想像を押し付けがちである、という。これが、【上の子可愛くない型】がもつ、心の癖だ。そして、イメージや理想像に合わない“上の子”の姿を見ると、ふつふつと怒りが湧いてきて、「上の子可愛くない」となってしまう。

 本書は、母親を7つの型に分けて解説し、よりよい育児のヒントを示しているが、どの型も根っこは同じ。母親が自分自身を見つめ直し、心の癖を知ったうえで、自分自身を肯定することだ。本書は、育児をシャンパンタワーにたとえている。シャンパンタワーのように、母親が自分の心のグラスを自分の「好き」や「やりたいこと」で満たし、溢れさせていけば、母親のグラスの下にある子どものグラスもいっぱいにできる。

「このままの私でよかったんだ!」と母親が自信を取り戻すことを、本書は願っている。

文=ルートつつみ