男は“妻語”を理解できない!? 「仕事と私、どっちが大事?」にどう返答すれば良いのか

暮らし

2019/6/29

『妻語を学ぶ』(黒川伊保子/幻冬舎)

 女は実にメンドウだ。

『妻語を学ぶ』(黒川伊保子/幻冬舎)によると、「女は、惚れた男にだけ、よく機嫌を損ねる生き物である」という。ややこしい。しかも女の不機嫌になる理由は、男女の脳の違いというから困ったものである。男女が分かり合える日は、未来永劫こないのだろうか。

 本書を読み終えた際、「男性は大変だ」と感じた。尊敬すら覚えた。それほどに女の不機嫌は理不尽でメンドクサイ。しかもエピソードのほとんどが「あるある」なので謝るしかない。

 本書は、男にとって理解しがたい「女の機嫌の悪さ」を18の種類に分けて対処法を記した、まさに「女の気持ち」逆引き辞典である。18種類の中のほんの一部を紹介しよう。

“「仕事と私(家族)、どっちが大事!?」とからまれる”
“うっすら不機嫌”
“口を利いてくれない”

 本書では、このような言動をなぜするのか、どう返答すればより良い関係を築けるかが簡潔な言葉で綴られている。どうやら女性脳は共感されることが大好きで、相手に察してもらえると「大切にされた!」と思う性質があるようだ。確かにアドバイスを求めている訳ではないが相談にはのってほしい。否定せずに、隅から隅まで丁寧に耳を傾けてくれると非常に喜ぶ。そしてパートナーが先回りして行動してくれると「なんて愛されているのだろう!」と夢心地にだってなれる。

 だが本書によると男性脳は、女が喜ぶようなことを率先して行うようにはできていないという。残念ながら、それも納得である。ごく稀にできる人はいるけれど、多くの男性は察することが苦手だ。だから察することのできる人は、モテるのだろう。特殊な能力に対するリスペクトともいえる。

 本書には、「パートナーに、言ったらおしまいでしょう」と思ってしまうようなフレーズも掲載されている。口にしたら別れに直結する、そんな強い言葉だ。だが男性の返答によって別れを食い止められるかもしれないと知った。もちろん言わないに越したことはないが、言ってしまう(言いたくなってしまう)のは脳に起因しているというから、またヤヤコシイやら申し訳ないやらで、頭の下がる思いだ。

 とにかく男は大変だ。こんなメンドウな生き物に、やさしくしてくれて「ありがとう!」と声を大にして言いたい。とはいえ、女だって何もしないで良い訳ではない。本書には女性がご機嫌を保つ方法も書かれている。何だかんだ言っても、ご機嫌が一番。ぜひとも実践していきたい。

文=夏野久万