猫は○○なら犬を超える! 猫の気持ちと習性が学べる「にゃんこドリル」

文芸・カルチャー

2019/7/18

にゃんこドリル
『にゃんこドリル』(今泉忠明:監修、にゃんとまた旅(ねこまき):イラスト/新星出版社)

「猫ってどんな生き物なのか興味がある」「飼い猫の気持ちをもっと理解したい」そう思った時、猫の飼育本を手に取る方は多いはず。しかし、もっと楽しく“にゃんこマスター”になりたいのならクイズに答えながら猫の気持ちや体の仕組みが学べる『にゃんこドリル』(今泉忠明:監修、にゃんとまた旅(ねこまき):イラスト/新星出版社)を手に取ってみませんか?

 本書は『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(下間文恵・徳永明子・かわむらふゆみ:イラスト/高橋書店)でおなじみの動物学者・今泉さんが監修を務めており、にゃんとまた旅(ねこまき)さんのゆるくてかわいいイラストもたっぷり楽しめる1冊。学生時代に戻った気分でドリルを穴埋めしながら猫の知識が身につけられます。

 出題されている問題は、全部で118問。これさえあれば、ミステリアスなように見える猫の気持ちも丸裸にできるかもしれません。

■○○なら犬を超える!

 猫と犬はどちらも人気の愛玩動物。なにかと引合いに出され、比べられることも多いもの…。犬は猫よりも飼い主さんに忠実でピカイチの嗅覚を持っている動物。しかし、猫にだって犬に適うところはたくさんあります。そのひとつが「聴覚」です。

 私たち人間が聞き取れる音の範囲は約2万ヘルツ、犬はその倍の約4万ヘルツだといわれています。それに対し、猫はなんと約6万ヘルツもの音の範囲を聞き取ることができるというのです。

 中でも、高い音を聞き取るのは猫の特技。男性よりも女性のほうに猫が懐きやすいのには、高い声のほうが聞き取りやすいからだという理由も関係しています。

 また、猫の耳は左右別々に180度回転可能。これも音源を捉えやすい理由のひとつになっています。猫は自慢の聴覚を活かせば、20m先にいるネズミの声を察知することもできますし、犬にしか聞こえないと言われている犬笛だって聞くことができるのです。

 暗闇の中でも猫が獲物を正確に捉えられるのは、このように優れた感覚器を持っているから。体の不思議を知ると、猫という動物により興味が湧いてくるはずです。

■飼い主さんのお見送りは○○の延長

 飼い猫ともっと仲良くなるには、気持ちを知ることが大切。私たちは猫の気持ちを誤解してしまいがち。普段、人間相手に見せる行動の中には猫の意外な本音が隠されているのです。

 例えば外出時に毎回、飼い猫にお見送りをしてもらっている飼い主さんは意外に多いのでは? どことなく名残惜しそうな飼い猫の姿を見ると「寂しいのかな…」と思い、後ろ髪を引かれる思いで自宅を後にする方もいるでしょう。

 しかし、実は猫にとって飼い主さんのお見送りは「遊び」の延長。

 お見送りをしてくれる時の様子をよく振り返ってみると、猫はあなたが出かける前から後を付いて回っているはず。これは忙しく動き回る飼い主さんと追いかけっこをして遊んでいるつもりなのです。

 玄関やドアの前でピタっと止まって見送ってくれるのは、そこが縄張りの境界線であるため。私たちがお見送りだと思っている行動は正確に言えば、飼い主さんと遊んでいたら縄張りギリギリのところまで来てしまった…ということなのです。

 なお、猫によっては飼い主さんと一緒に縄張りをパトロールしているつもりになっている子もいますが、その場合も「置いて行かれて寂しい…」という感情は抱いていません。

 猫と人間の気持ちのズレを知ると外出時の罪悪感が少し和らぎ、飼い主さんは出かけやすくなるはず。お互いが気持ちよくストレスフリーで過ごすためには、猫の気持ちを正しく理解し、気を配っていきましょう。

 猫の知られざる本音が凝縮されている本書は猫を飼っていない猫好きさんや、これから猫を飼いたいと考えている方にも役立つドリル。一問一答形式のクイズだけでなく、応用問題も収録されているので「我こそは真の猫好きだ!」と思っている方は力試しを兼ね、猫の魅力を知り尽くしてみましょう。

文=古川諭香