伊坂幸太郎の真髄、ここにあり! 伏線が回収される爽快感と、理不尽な現実に揺れる感情を『クジラアタマの王様』で描き出す!

文芸・カルチャー

2019/8/6

『クジラアタマの王様』(伊坂幸太郎/NHK出版)  これは怒ってもいいことだ、と世間が見定めたときの、怒りのエネルギーはすさまじい。前後の文脈を冷静に見ればそんなに怒るようなことでもなかったり、あるいはあとから真逆の事実が判明して、怒りそのものが筋違いだったりすることもある。けれどその場合、炎上に一役買った人たちの多... 続きを読む