改善する秘密は皮膚にある!触れるだけで起こる体の奇跡

健康・美容

2019/8/4

『触れるだけでカラダの奥が動き出す!』(平直行/BABジャパン)

 座り仕事が多いせいか、肩こりや腰痛が多い。肩こりに連動して視力も落ちることがある。時間があれば整体に行き、整体の先生にバシッと決めてもらうと確かに視力も改善されるのだが、施術は非常に痛い。この痛みが怖くて実のところ二の足を踏んでしまう。普段から体が固くなっていたことが気になり始めていた筆者の目についたのが『触れるだけでカラダの奥が動き出す!』(平直行/BABジャパン)だった。

 タイトルがまず面白いと感じたことと、体に柔軟性を取り戻す方法に興味を持った。何より「触れるだけ」とは魅力を感じる言葉ではないか。

 著者の平氏は総合格闘家である。格闘家の方が書かれている本というと体をギチギチに鍛えるのだろうか?とやや不安も感じたがそうではない。筆者のように平氏を初めて知る人のために紹介させていただくと、格闘技を始めたのは中学生のときで、その後はシューティングやシュートボクシング、グレイシー柔術といったさまざまな格闘技を習得されているのだ。プロの格闘家として活躍された後は柔道場を運営し、武術教室などでも指導を行っている。そして本書でも紹介されている「サムライメソッドやわらぎ」の設立者でもある。

 確かに、格闘技をするうえで柔軟性は大切なのだろうなあと思いながら、筆者も試してみることにした。

 平氏が提唱する「サムライメソッドやわらぎ」のユニークな点は、ビー玉や人工芝などを使って体の柔軟性を取り戻していくことだ。どれも簡単で安価に手に入るものである。一家に一台とまではいかないが、ゴルフ好きの人ならば練習用の人工芝はありそうなものである。なければ100円ショップかホームセンターでも切り売りしている品でOKだ。

 筆者の家にはビー玉があったので、まずビー玉で実験。と、ここで驚きの事態に遭遇!ヨガやストレッチ程度は続けていたはずだが、自身の体の異常な固さに困惑する。「いつの間にこんな超合金のような体に!」と落胆したものの、気を取り直してビー玉を使って挑戦。果たしてどう変わるのか?

 ビー玉を両手に取り、ワクワクしながら挑戦。ビー玉は手からの刺激に使うのがいいのだそうだ。具体的な個数は書かれていないが、本書の写真を参考に片手につき3個のビー玉を指の付け根に当たるように握り、刺激を与える。やり方が悪いのか、初回ではあまり実感はできなかった。が、ビー玉を何度か握り、手に刺激を与えるようにしながらその後も続けていくと、確かに初回よりも体が曲がっていくではないか!これは、続けていけば柔軟な体を取り戻せるかもしれない。個人差はあるようなので、いきなり実感できる人もいるだろう。

 人工芝は足からの刺激に効果的だという。本書で説明しているのは本当に小さなサイズの人工芝だ。ほぼ足のサイズにカットした人工芝を両足の下に敷き、足裏を刺激する。その状態で体を曲げると体幹が動くようになり、前屈も後屈もねじりも楽にできるというものだ。こんなに小さなものでいいのであれば、靴の中敷に人工芝を使うのもいいのでは?と筆者は考えたがどうだろうか?人工芝は開脚をする際にも股関節の下に敷いて行うと、何も使わないときより体が曲がるというから不思議である。

 皮膚を刺激することで体に柔軟性が出るなど変化があるというのは面白い。スキンシップは精神の安定を図るうえでも有効であるという話は聞くが、皮膚を刺激するということは、身体の機能にもよい影響を与えるということなのだろう。

 本書は7章に分けて皮膚刺激についての解説や肩こり、腰痛に効くストレッチやマッサージ、テーピングなど幅広く触れている。1人でできる運動が多く、就寝前や休日に実践しやすい。もちろん、家族でやっても楽しめるし、わかりやすいのではないだろうか。格闘家の著書というと難しく感じてしまうかもしれないが、一般の人が挑戦しやすい内容ではないかと思う。

 固まった体をほぐしたい、肩こりや腰痛が気になるという方はぜひ試してみてはどうだろうか。

文=いしい