食事、仕事、彼氏彼女選び…「後悔しない選択」のヒントは呼吸法にある!?

ビジネス

2019/9/5

『後悔しない超選択術』(DaiGo/西東社)

 人は1日に「70回」も人生を左右する選択をしているという。毎日毎日選択を繰り返しているにもかかわらず、その選択にある程度の後悔はつきもの…とあきらめてしまっている人も少なくないだろう。

 例えば、「今日の昼食はBセットにしておけばよかった」レベルの些細なものから、「この会社に入ったのは間違っていたかもしれない…」といった大きなものまである、後悔の念。大小あれど、これまでそんな経験をしたことは誰でもあるはずだ。

 そんな後悔をしないための「正しい選択術」をわかりやすく明快に解説してくれるのが、『後悔しない超選択術』(DaiGo/西東社)だ。この中から、早速真似できそうな選択術をいくつか紹介したい。

■第三者の目を意識する

 何かを選択しようとするときに、「この選択を誰かが評価するとしたら」と考えることによって、合理的な判断を下すことができる確率は上がると著者は語る。

「自分の親や恋人が見ていたらどう思うか?」「もし小さい子どもが見ていたら…」と考えることで、勢いに任せた選択にブレーキがかかる。何か良くないことを企んでいるときに、ふと親や大切な人のことを考えて立ち止まることができれば、人生の後悔や失敗は減らすことができるだろう。

 第三者の目を活用する方法はこれだけでとどまらない。例えば、SNSで毎日体重計の画像を掲載してダイエットに励むとする。その経過で誘惑に負け、ついつい甘いものなど食べてしまおうものなら、周りから「やっぱりサボっているんだ!」と思われかねない。そういった意識を利用すれば、ダイエットの継続率を上げられるのだ。

 とはいえ、SNSで体重計の記録を公開するのは恥ずかしいという方は、サボりがちだった毎日のランニング距離や低糖質ダイエットの食事画像をアップする程度にとどめておこう。

■今の感情を選択のベースにしない

 夕飯の食材を買いにスーパーへ行ったとき、「あれも食べたい、これも食べたい」とついつい買いすぎてしまった経験はないだろうか。これは、“今の感情”をベースにしてきっと未来もこうなるだろうと見積もって選択してしまう「プロジェクションバイアス」が影響しているという。

 そんな失敗はできるだけ回避したいもの。それならば、メモ帳にレシピを書き留め、あらかじめ買うものを決めてから出発する、というのが一番手っ取り早い。

 また、飲み会をメンバー全員空腹状態でスタートしたとき、おつまみを大量に注文して、後から「頼みすぎちゃった…」と後悔してしまったことはないだろうか。こんなときには「とりあえず」何品か頼んで、空腹が落ち着いてから改めて選択すれば不要な出費を抑えることができるのだ。

 さらに、このプロジェクションバイアスの話題を合コンで繰り出せば、気になるあの子から「しっかり者でステキ!」と好感を持ってもらえる…かもしれない。

■不安の対策となる「呼吸法」がある

 人は不安を感じるとそこから逃げたくなり、つい短絡的な選択へ逃げてしまうという。そして、「どうせうまくいかないし」「この前も失敗したから」と否定的な感情のまま選択してしまい、失敗の可能性は一層高くなってしまうのだ。

 そんなときに実践してほしいのが、「タクティカル・ブリージング」と呼ばれる呼吸法だ。

(1)口を閉じて鼻から4秒かけて息を吸う
(2)4秒間息を止める
(3)4秒かけて口から息を吐きだす
(4)4秒間息を止める

 以上のセットを、気持ちが落ち着くまで繰り返す。これは、アメリカ国防総省が正式採用している呼吸法で、脈拍の安定や血圧の低下、脳神経の鎮静、ストレスの解消などの効果が認められているそう。訓練や戦場などの現場で常に緊張状態を強いられるアメリカ軍兵士たちも実践している根拠ある方法だ。

 周りから見ればただの呼吸なので、場所や場面を選ばずに実践できるのも有益なポイントだろう。例えば、ここ一番というプレゼン前や、一世一代の告白前など、ひっそりと実践してみるのもいいだろう。ここだけの話、私はこの記事が読まれることを考えながら、この「タクティカル・ブリージング」を今実践中である。

 本書では、この他にもたくさんの「後悔しない選択」に関する準備や習慣について解説されている。仕事や恋愛だけではなく、自分自身の建設的な未来のためにも役に立つのが「正しい選択」。そのために、まずは気軽に実践してみてはどうだろうか。

文=冴島友貴