「片づけ脳」を育てれば年末の大掃除も怖くない! 今すぐできる“片づけ上手になるトレーニング法”

暮らし

2019/11/13

『部屋も頭もスッキリする! 片づけ脳』(加藤俊徳/自由国民社)

 日ごろから「片づけたくても、片づけられない」と悩んでいる人は多いはず。そろそろ年末の大掃除も頭に浮かび、憂うつな気持ちになっていませんか?

 そもそもどう片づければいいか分からない、きれいにしてもすぐにまた散らかってしまう、家族が協力してくれない…など、片づけの悩みはさまざまありますが、それらは全部、“脳”のせいかもしれません!

『部屋も頭もスッキリする! 片づけ脳』(加藤俊徳/自由国民社)は、脳の働きを理解し、弱い部分を鍛えることで、片づけられるようになる(=片づけ脳になる)方法を紹介した1冊。著者の加藤俊徳氏は、これまでに1万人以上のMRI脳画像をみてきた脳内科医で医学博士です。

 本書では8タイプに分かれる脳の働きを、住所のように「◯◯系脳番地」とあらわし、それぞれの特徴とトレーニング方法を紹介しています。

片づけ下手は「理解系脳番地」が弱い人が多い!

 これは状況・空間を見極める働きをする「理解系脳番地」が弱っている時にみられる症状のチェックリストです。

 この脳番地は、そうじの基本ともいえる「いるもの」と「いらないもの」に分ける判断をしたり、部屋の広さや収納スペースを把握したりする働きをもつ部分。「片づけが苦手…」という人の多くは、理解系脳番地が弱っているのだそうです。

 理解系脳番地の働きが弱い人は物事を整理することが苦手なため、行動を時間で区切られると余計に焦ったり、会議でパニックになったりしやすい特徴もあります。

 片づけへの苦手意識をなくすには、この「理解系脳番地」を鍛えることが大切ということで、本稿では具体的なトレーニング方法をふたつ紹介します。

部屋のレイアウト図を書いてみる(pp.70~71)

 理解系脳番地を鍛えるには、ノートやメモ帳などに部屋の間取りと家具の配置図を書きこむことが効果的! 紙上に書くことで、どのくらいのスペースがあり、何がどこに置かれているのかを再認識できるため、片づけ脳のトレーニングになるといいます。

 片づけにおいて、物の配置は重要なポイント。部屋の間取りと家具の配置図ができたら、理想とする部屋のレイアウトも書いてみましょう。理想の部屋が分かれば、片づけの取り掛かりにも役立ちそうですね。

残り物を使って料理する(pp.72~73)

 限られた食材で、家族が喜ぶメニューをどう作るかを考えることは、理解系脳番地をぐんと鍛える方法です。写真は筆者の自宅に残っていた具材(餃子の皮・キノコ類・鶏ひき肉)でワンタンスープを作ったもの。

 食材の組み合わせや調理法、味付けなど、自分の知見を総動員させることは、理解系脳番地を活発に働かせるきっかけに。料理の手順を考えるのも、この脳番地の働きなので、料理の要領が悪いという人のトレーニングにもおすすめです。

片づけ脳は何歳からでも鍛えられる!

 理解系脳番地を含め、脳番地は大きく8つに分けられます。

①視覚系…部屋の様子が目に入らない
②理解系…状況がのみ込めない
③運動系…手が出ない、動きが遅い
④思考系…実行に移せない
⑤記憶系…前の状態を覚えていない
⑥感情系…自分で決められない
⑦聴覚系…聞くだけでは何をしていいかわからない
⑧伝達系…人にうまく伝えられない

 どの脳番地が弱く「片づけられない脳」になっているかは、人それぞれ。自分の脳の弱い部分を知り、鍛えることが「片づけ脳」を成長させます。

「今さら…」と弱気な人でも大丈夫。脳は死ぬまで成長し続ける器官なので、何歳からでも「片づけ脳」は目指せるのです!

 本書によると、片づけはさまざまな脳番地を働かせるので「人間関係がよくなる」「お金が貯まる」といったメリットも。片づけ脳になれば、部屋がきれいになる以上の“うれしい結果”が待っているかもしれません。

 また「家族が協力してくれない」という時は、自分の伝達系脳番地が弱いか、家族の聴覚系脳番地が弱いと考えられます。家族と協力して片づけをする秘訣については、ぜひ本書で確認してみてください。

片づけも早起きも“継続”が大切

 片づけ脳になるためには、早寝早起きといった生活習慣の見直しも大切です。本書では早起きをしておこなう「朝片づけ」の魅力も紹介されています。

「片づけも、早起きも、すぐにできたら苦労しないよ…」という声も聞こえてきそうですが、脳は何かをやり続けるほど目標が達成できるようになり、やらないほど何もできなくなるのだそう。変わりたいと思うのなら、“行動あるのみ”です!

 年末の憂うつな大掃除に備えて、今のうちから少しずつ「片づけ脳」を育ててみては?

写真・文=ひがしあや