読めば見えてくるフリーアナウンサー宇垣美里の本性

エンタメ

2019/11/15

『風をたべる』(宇垣美里/集英社)

 可愛い、あざとい、気が強い、負けず嫌い、自分に正直、ガチのコスプレ好きなど、元TBSアナの宇垣美里氏は、良くも悪くもいま最も注目される女性のひとりに違いない。「自分らしく生きる」。そんな簡単なようで難しいことを求め、2019年4月からフリーアナウンサーとなり、次のステップへと歩み始めた彼女。

『週刊プレイボーイ』で連載している「人生はロックだ!!」から抜粋したコラムに加え、沖縄の街やビーチ、リゾートホテルなどで撮り下ろした写真など、彼女の魅力や知られざる素顔が詰まっているとの触れ込みで発売されたのが、『風をたべる』(宇垣美里/集英社)。彼女にとって初めてとなるフォトエッセイだ。

 こんなことを言ったら怒られそうだが、人気女子アナのエッセイなんて大したことないのでは? と半信半疑で読み始めたことは否めない。しかしこの本はどのようにして、いまの宇垣アナが形成されていったのかを余すところなく教えてくれる。虎柄に惹かれ『セーラームーン』に魅了された幼少期、いまの人格を作り上げた高校時代、ミスキャンパスに輝いた大学時代、仲良しの妹のこと、そしてTBS入社後からいまに至るまでを。それはファンが読むだけでなく、むしろ自分を偽ってしまい生き方に悩む女性こそ読むべき本ではないのかと思えるほどだ。

 可愛らしいルックスとは裏腹に、彼女は誰にも媚びない、そしてぶれない! そんな男勝りな性格の内面を正直にテンポよく綴っているせいか、読了まではあっという間。中学生の頃に男子にちょっかいを出されたエピソードなんかは共感する人も多いのでは?

 また、宇垣アナはある意味ネコ的な性格だ。気ままでマイペース。人生を十二分に楽しもうと、ちょっとでも休みが取れたら海外旅行に行ったり、メイクが好きだったり、自分なりのメソッドを確立している。それを知るだけでもこのエッセイは読む価値があるだろう。

 エッセイ後半になると、自分の人生に課している7つのルールや人生観、ライフスタイルについても書き綴っていて、共感できるところも結構多い。TVとは一味違うナチュラルな表情を見せるフォトページも必見! 読み終わる頃には、イメージとは全く違う一面も知って、すっかりファンになっているのだ。

文=竹治昭宏