年末年始にウンザリな“実家の汚さ”…でも大丈夫! お金と人手がなくても実家は片づく!

暮らし

2019/12/27

『大丈夫! 実家は片づけられます』(coyuki/主婦の友社)

 家族が集まる年末年始。そんなときに気になるのが“実家の片づけ”。これまではなんとなく見て見ないふりをしてきたが、今年こそは実家の片づけ構想をしてみてはどうだろうか?

 そんな誰もが直面する“実家の片づけ”に成功したのが愛媛県在住の人気ブロガーで整理収納アドバイザーのcoyuki(コユキ)氏。自身も母親の病気がきっかけで実家の大規模な片づけに挑み、すっきりとした空間を生み出した。その経験から得たテクニックを記したのが『大丈夫! 実家は片づけられます』(coyuki/主婦の友社)である。

■台所は、収納家具を減らしてあふれるモノを処分!

 本書は場所別の片づけ方法をビフォーアフター写真とともにわかりやすく紹介している。また、単にモノの整理整頓だけでなく、ペンキやフロアシートなどを使ったDIYで部屋を魅力的に変身させるコツも載っているので、何から取り組んでいいかわからないという人にもとても心強い内容となっている。

 たとえば著者の実家の台所は、収納家具の数自体が多く、そこに普段使わないモノをたくさん詰め込んでいた。そこで収納家具は一番状態の良いストッカーのみを残し、そこに必要な分の食器をまとめた。食器棚やラックなどの収納家具で占拠されていた台所は本来の広々とした姿を取り戻した。

 そんな台所の床やシンク下にはフロアシートを貼り、汚れに強く掃除をしやすい仕様にした。床を張り替える大仕事が必要ないフロアシートは本書で大活躍のツールで、その他に洗面所、玄関にも使い部屋のイメージを大きく変えることに成功した。DIYを解説するページでは、実際に著者が使用したフロアシートの紹介や場所別の選び方のコツが記されている。

■実家の片づけは早ければ早いほどいい

 著者は40代。将来のことを考えて早めに実家の片づけを始めることの利点を感じている。著者が実家を片づけ始めたきっかけは母の病気だったが、それから3年半、現在進行形で片づけを進めている。彼女のように時間に余裕を持たせて片づけを少しずつ進めることができれば、親も自分も落ち着いた気持ちでいられるだろう。兄弟や親戚が集まる年末年始を機に、30代〜40代のうちから実家の片づけを始めておいても良いかもしれない。

 そうはいっても“親の説得”や“捨て方に困るゴミ”など、実家の片づけには悩みがつきものだ。本書には著者の経験にもとづいたコツやQ&Aのコーナーがあり、かゆいところに手が届く仕様になっている。たとえばモノを捨てることに否定的な親には無理をさせずに「モノを移動させて、モノが少ない心地よさを体験してもらう」ことから始めることができる。

 親と子どもの双方の気持ちを尊重して片づけを着実に進めている著者からは、たくさんのヒントをもらうことができる。“実家の片づけ”というとドッと疲れそうなイメージがあるが、本書が示す賢い片づけ方を知れば、いくぶんか楽な気持ちで取り組むことができるはずだ。本書を手に、今年こそ実家の片づけを始めてみてはいかがだろうか?

文=ジョセート