【2010年代振り返り】ダンデビ、長門有希ちゃん、レーカン!、影鰐……2015年もっと評価されるべきアニメ10選

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更新日:2020/1/7

 ダ・ヴィンチニュースでは、年末にアニメ好きが選ぶ“もっと評価されるべきアニメ”を発表してきました。しかしそれも2016年以降の試みとなり、それ以前については触れられていません。そこで2010年代のラストとなる2019年、この10年のもっと評価されるべきTVアニメをプレイバック!

 今回は「おそ松さん」旋風が吹き荒れ、さらにNetflixの上陸により配信アニメの視聴が加速した2015年に放送を終えたものから、もっと評価されるべき作品を10本紹介します。

  なおこの連載シリーズでは、アニメ調査室(仮)の年間評価ランキング(年別)上位40作品は“すでに評価されている作品”として基本的には対象外(1作品のみエクストラ枠として紹介)とします。

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2016年版はこちら!
2017年版はこちら!
2018年版はこちら!

「あにトレ!EX」(10月~12月)

「いっしょにとれーにんぐ」や「ダンベル何キロ持てる?」に連なる、トレーニングを題材にしたショートアニメ。毎回異なるトレーニングを取り上げ、美少女がポイントを解説しながら実際にトレーニングを行うという“燃焼系TVアニメ”です。トレーニングでは10カウントが行われますが、フィニッシュ時のこだわりのカメラワークがうれしいところ。また最終話「ばいたる☆エクササイズ!もっと笑顔!!」はこれまで登場した女の子が総登場し、エンディングテーマ「ばいたる☆エクササイズ」に乗せてエクササイズするという、年末にふさわしいハッピーな内容でした。

公式サイト:http://anime-training.com/

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「影鰐-KAGEWANI-」(10月~12月)

2015年7月から1年間にわたって放送されたショートアニメ3作の詰め合わせタイム「ウルトラスーパーアニメタイム」の一作。現代に突如現れた奇獣と呼ばれるUMAとその謎を探る生物学者がによるパニックホラーです。ただ恐怖心を煽るだけでなく、たまのファニーな描写も魅力。翌年にはバトル色が強まった「影鰐-KAGEWANI-承」が放送され、2018年には新作エピソード含む映像に驚愕のハプニングも交えた劇場上映イベント「影鰐LIVE上映 2.8 猿楽ナイトツアー」も行われたものの、物語は未完。ファンの間ではさらなる続編が望まれます。

公式サイト:http://kagewani.com/

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「境界のRINNE」(4月~9月)

原作は「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」などを生み出したヒットメーカー・高橋留美子のマンガ。怪異を扱いながらもコメディテイストが強く、とにかく貧乏な六道りんねとおっとり系女子高生の真宮桜という2人のやり取りなど、原作の独特なテンポ感をアニメで見事に再現。アニメは2017年の第3シリーズまで作られました。

公式サイト:https://www.nhk.or.jp/anime/rinne/

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「ジュエルペット マジカルチェンジ」(4月~12月)

宝石の名前を持つ動物のジュエルペットと、人間との触れ合いが描かれる「ジュエルペット」シリーズのTVアニメ最終作。前作「レディ ジュエルペット」のシリアス路線から一転してギャグ全開で、カオス作品として名を馳せる「ジュエルペット サンシャイン」にも負けず劣らずのエピソードもちらほら。ジュエルペットが人間に変身するといった新要素を加えながら、賑やかにシリーズを締めくくりました。なお本シリーズはYouTubeで順次無料公開中。本作もいずれ公開されるでしょう。

公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/jewelpet7/index2.html

「城下町のダンデライオン」(7月~9月)

“きららアニメ”のひとつで、特殊能力が使える王族一家・櫻田家から国民投票によって次の国王を選ぶというストーリー。三女の主人公を中心に9人の兄弟姉妹のエピソードが丁寧に紡がれながら、1クールできれいに物語が結ばれます。また「ラブライブ!サンシャイン!!」や「邪神ちゃんドロップキック」などでブレイク中の鈴木愛奈さんは、本作で初めてメインキャラクターを務めました。

公式サイト:http://www.tbs.co.jp/anime/dande/

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「Dance with Devils」(10月~12月)

普通の少女と、人間系で暮らすイケメンアクマたちによる学園ファンタジー。“ミュージカルアニメ”と銘打たれているとおり、各話のクライマックスではElements Gardenによる挿入歌が流れて、甘く、ときにユーモラスな物語を彩ります。後年にはゲーム化やミュージカル化、さらに劇場版の公開なども果たしました。

公式サイト:https://dwd-anime.com/

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「長門有希ちゃんの消失」(4月~7月)

2000年代を代表するライトノベル「涼宮ハルヒ」シリーズの外伝マンガをアニメ化。本来は無表情な長門有希が表情豊かな女の子であるなど、原作を換骨奪胎したゆるい日常系ラブコメです。しかし第10話「サムデイ イン ザ レイン」からは……全16話(+OVA1話)というボリュームもうれしい、快作スピンオフです。

公式サイト:http://www.yukichan-anime.com/

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「ヤング ブラック・ジャック」(10月~12月)

こちらも不朽の名作のスピンオフが原作。のちにブラック・ジャックとなる間黒男の若かりしころが、ベトナム戦争や学生運動といった世相ネタやほかの手塚治虫作品キャラクターを交えながら描かれます。また11話の田中圭一によるエンドカードイラストは、手塚治虫タッチのどこかで見たことのある6つ子たち。Twitter上では娘の手塚るみ子とアニメの公式アカウントとのやり取りもあって話題となりました。

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/anime/ybj/

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「レーカン!」(4月~6月)

木戸衣吹さん演じる霊感持ち女子高生と、周囲の友人や霊が交流するほっこり系日常アニメ。コメディが基盤ながら、第3話「美味しい、卵焼きです。」や第8話「みんなで、一緒に遊ぶんです。」など泣かせるエピソードを連発。2017年のもっと評価されるべきアニメとしてランクインした「このはな綺譚」を少し賑やかにした感じでしょうか。また木戸衣吹さんと山崎エリイさんによるevery♡ing!がオープニングテーマ、エンディングテーマを担当し、どちらも好評を博しました。

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/anime/re-kan/

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「落第騎士の英雄譚」(10月~12月)※エクストラ枠

当時多数制作されたライトノベル原作アニメの中でも出色のバトルアニメ。優等生のステラ・ヴァーミリオンを筆頭に魅力的なヒロインも活躍するものの、あくまで主軸は“落第騎士”黒鉄一輝の騎士としての成長。最終話における、酒井ミキオの主題歌「アイデンティティ」をバックに展開する刹那の死闘では、インパクトある映像もあって思わず手に汗握ってしまうでしょう。

公式サイト:http://www.ittoshura.com/

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 今回紹介した作品で見逃しているものはなかったでしょうか? もし未見で気になる作品があればぜひ配信サイトなどで確認してみてください。もちろん今回紹介した10作品以外にも、改めて評価されてほしいアニメは多数あります。名作はどれだけ時が経っても色褪せないもの。お気に入り作品は、時代が移り変わってもぜひ布教していきましょう。

文=はるのおと