神社で悪態ついてもOKって本当? ネガティブな人でも想像以上の願いが叶うお参りの方法

暮らし

2020/1/9

『ネガティブでも開運する神社参拝』(MACO、八木龍平/日本文芸社)

 今年もめでたく新年を迎えることができた。その喜びと感謝を胸に、私たちは初詣へ出かける。ところが、たいていの人は“なんとなく”参拝を済ませていないだろうか。
 
 なんとなくお賽銭を入れて、なんとなく「二礼二拍手一礼」をして、なんとなく1年の願いごとを伝えて、なんとなく神社を後にする…これではご利益があるのかないのか、正直なところよくわからない。
 
 そこで、『ネガティブでも開運する神社参拝』(MACO、八木龍平/日本文芸社)を読んで正しい神社参拝の方法を心得てから、神社に出かけてはいかがだろう。

 本書では、社会心理学者で「神社の案内人」である八木龍平さんと、作家でメンタルコーチのMACOさんのふたりが、対談形式で「神様から開運パワーを受け取る方法」を紹介している。その内容を少しご紹介しよう。

■神様へのお願いごとが制限や制約になってしまうことも?

 神社参拝で必ずするのが、願いごとだ。仕事や恋愛、家内安全など、さまざまな願いごとを神様に聞き入れてもらおうとする。しかし八木さんは、自分の願いごとを具体的にこうだと決めつけずに、「想像以上のものがくる」ものだと考えたほうがいいと指摘する。

 これにはMACOさんも賛同して、「願いを特定してしまうと、制限のかかったお願いしかできないんです」と意見を続ける。

 たとえば神社で「年収1000万円を得たい!」と願うと、神様から年収1000万円を得るための授けが与えられる。それに本人の努力が加わり、みごと高年収の人物になれることがある。ところがここで見落としているのが、「本来その人は年収2000万円クラスのポテンシャルを持っていたかもしれない」ということ。自分が叶えたい願いが実は「制限」になってしまう可能性もあるのだ。

 だから、本書では願いの制限を外して、「神社で“お役目”を受け取る」ことをおすすめする。神社参拝で神様から「あなたならこれができるでしょ?」と役割が与えられて、努力すればそのお役目を果たす人物になっているという考え方だ。

 もちろんこれを信じるか信じないかは、個人の考え方次第。もし信じるならば、これからのお参りでは「素直な気持ちで何も考えずに」神様と対面してみてもいいかもしれない。

■神社で悪態をついてもいいの?

 MACOさんは以前、メンタルがやられてしまい「いいことがちっともない、何をやってもうまくいかない」という気持ちを抱いていた時期があったそう。人生に対して悲観的だった時期だ。だから神社に行ったときにも「なんで私にだけ試練が降りかかってくるの?」と悪態をついていたという。ところが八木さんはこのエピソードを受けて、「神社で悪態をついていいんですよ」と驚くべきことを話し始める。

 悪態は隠しようのない心の本音だ。つまり、心の中でどれだけ抑えようとしても消え去るわけではない。神様の前では隠せない本音として、マイナスの気持ちも素直に出しきっていいそうだ。

 八木さんの話を受けてMACOさんは心理的側面から、「ネガティブな感情は出していいんです。それがある程度出たら、次の感情が出てくる。それは人生を明るく変える意志や意欲かもしれない」と解説を加えている。

 神社参拝にはさまざまなしきたりがあるといわれている。けれども、神様に対して自身の抱える素直なモヤモヤを吐き出すことはOKのようだ。

■「お賽銭をいくら入れたら…」と打算するのはNG?

 神社参拝で気になることのひとつは、お賽銭の額。5円玉とか500円玉がいいとか、やっぱりお札がいいとか、さまざまな説があふれている。

 八木さんによると、開運に導かれる具体的な額は決まっていないそうだ。だから心がけたいのは、「そのときに気持ちよく出せる金額」にすること。たとえ10円でも気持ちとして厳しいなら、5円玉を捧げればいい。むしろ1万円札でも気持ちが足りないならば、納得するまでお金を捧げればいい。これにはMACOさんも賛同している。

 もうひとつ覚えておきたいのは、「いくら入れたら一番効果が高いかな」と打算してはいけないということ。「高額なお賽銭を入れることで自分によい運が回るよう、神様を操作しよう」という意思が伝わってしまうのでNGだそう。どんなときも気持ちよく率直に神様と対面する。お賽銭に限らず、これが一番の心がけだ。

 さらに神社参拝の心得として大切なのは、あらかじめ神様のお名前や働き、その歴史を調べてから参拝すること。神様が「どこでもいいわけじゃなくて、自分を訪問してくれたんだな」と好感を持ってくれて、神様から愛されるようになるそうだ。このように本書では、神社参拝の仕方や、神様から開運パワーを受け取る方法を読者に授けている。

 皆さんにとって2019年はどんな年だっただろうか? 色々な思いが巡るだろうが、2019年はもう過去。新年はすでにスタートを切っている。あなたにとって2020年はどんな年になるだろうか? もしこれから初詣などで神社に行く予定があるならば、いつもの“なんとなく”の神社参拝を少しだけ変えると、幸先よい素晴らしいスタートが切れるかもしれない。

文=いのうえゆきひろ