好き嫌いの多い子にかける「魔法の言葉」とは。食べない子を上手に導くコツを知ろう

暮らし

2020/2/11

『食べない子が変わる魔法の言葉』(山口健太/辰巳出版)

 食べるという行為は生命維持のためだけでなく、情操を養うためにも不可欠だ。幼いわが子が「食べない子」である親の悩みが深刻であることは、それほど知られていない。

「食べない子」が「食べたい!」と思えるようになるには、どうしたらいいのか。『食べない子が変わる魔法の言葉』(山口健太/辰巳出版)によると、まず子どもが「食は楽しいものだ」というイメージをもつことが大切だ。そして、子どもが食を楽しむためには、親が食べさせることに真剣になりすぎてはいけない。

お母さんが今抱えている心配を手放して、食卓に笑顔が増えれば、子どもは自然と自分から食べられるように、きっとなります。

 親の意識が変わることが、子どもが変わる第一歩なのだと、本書は述べる。例えば、「食べない子」の親は、次の5つについて、勘違いをしがちなのだという。

1 食欲は「空腹だから」湧き上がる
2 好き嫌い(偏食)は子どものわがまま
3 好き嫌いをしていると栄養失調になる
4 苦手な食材は年齢とともになくなっていく
5 食べないものは食卓に並べない方が良い

「食べない子」の親は、この5つについてすべて正しいと考え、子どもの食を深刻に考えがちだが、本書によると5つの考え方はすべて誤り。例えば1は、緊張すると「食事も喉を通らない」例があるように、空腹でも食欲が出ないことがある。親が子どもの食に真剣、深刻に向き合うほど、子どもはプレッシャーから食べなくなる、というのだ。

 子どもが「食べることが楽しい」と思うようになるためには、まず、親が深刻さを手放して、意識改革する。その次は、どうすればいいのだろうか。

 本書は、「魔法の言葉」を紹介している。この魔法の言葉は、親が笑顔になることでやっと発することができるようになる。

 例えば、「◯◯って知ってる?」という魔法の言葉。この言葉は、子どもの好奇心を引き出す。魚を食べない子どもなら、「お魚もちゃんと食べようね!」ではなく、次のように言ってみる。

「お魚を食べると、どうなるか知ってる?」

 ちょっとした言葉がけの工夫で、子どもが食に興味をもつようになる。

 魔法の言葉は、まだある。「いつもと違う!」がそれだ。子どもがよく見慣れている食材や料理に対して、大きな効果を発揮する。

「このきゅうり、いつものよりもトゲトゲがいっぱいなんだよ!」
「このぶどう、いつも食べているのよりも高級なんだよ!」
「このお魚、いつもよりも新鮮なんだよ!」

 この言葉がけは、

ステップ1 知らない
ステップ2 知ってもらう
ステップ3 興味を持たせる
ステップ4 触れてもらう
ステップ5 食べてもらう

という、食べない子が楽しく食べられるようになり、食べられる子も変わるための、5段階のスモールステップに即したものであるほど、高い効果が得られる。

 本書にはこのほか、目からウロコの魔法の言葉や方法、考え方などがギッシリと詰め込まれている。食べることが好きな子は、たくましく成長する。「うちの子、あまり食べなくって…」と悩んでいる方に、おすすめしたい。

文=ルートつつみ